2007年(平成19年)、全国で29番目の国立公園として、※1尾瀬国立公園が誕生しました。
群馬・福島・新潟・栃木の4県にまたがり、雄大かつ繊細な自然が残ることで知られる尾瀬は、国立公園ならびに特別天然記念物に指定され、※2ラムサール条約の登録湿地でもあります。
※1:日本の宝でもあり、世界の宝でもある尾瀬。尾瀬は当初、1934年(昭和9年)に誕生した日光国立公園の一部であり、1953年(昭和28年)以降は国立公園特別保護地区として、法的に厳しく守られてきました。
2007年(平成19年)8月、会津駒ヶ岳及び田代・帝釈山周辺地域など、尾瀬地域と景観や植生の連続性があるエリアを新たに追加した上で、一つの国立公園として分離・独立したのです。わが国で国立公園が分離・独立したのは初めてのことであり、多くの関係者により保護活動が行われてきた尾瀬が、日本の国立公園のあり方を示すモデルケースとなることを期待されてのこととも言われています。
※2:国際的に重要な湿地を保護するための条約。172か国(2023年12月現在)が締約しており、日本からも釧路湿原や琵琶湖、尾瀬など53か所が登録されています。(2023年12月時点)