尾瀬ニュース

尾瀬に行こォゼ! vol.56「百草の森で育てるミズバショウ」

2025年5月14日

 

尾瀬の代表‘花’のひとつが、ミズバショウ。
初夏に尾瀬を訪れる人達の目を楽しませてくれる人気者ですが、鹿にも人気です。尾瀬への入山口のひとつである大清水登山口の近くにある大清水湿原では、2008年から2013年の5年間鹿の食害が原因で、ミズバショウは壊滅的に減ってしまいました。そこで、かつてのようにミズバショウを再び咲きほこらせようと発足したのが「水芭蕉プロジェクト」です(尾瀬に行こォゼ!vol.12「尾瀬の水芭蕉プロジェクト」参照)。

そのプロジェクトの中で、東京パワーテクノロジーの委託を受け、ミズバショウの育成業務を担っているのが、東京電力ホールディングス特例子会社で障がいのある人の雇用を推進する東電ハミングワークです。東電ハミングワークが社を構える東京都日野市百草で、尾瀬で採取した種子を発芽させ、尾瀬の自然環境でも耐えうる株に育つまでの間、3年ほど苗を大事に育てます。ミズバショウは直射日光を嫌うので、風通しの良い屋外に網を張りながら、水の管理をしっかりと行うことが重要です。

今回4月末に花を咲かせたのは、群馬県片品村の生産者の方から昨秋に種子採取用に譲り受けたもので、百草の地で冬越しに成功した株です。この株が、暑い夏を無事に越し、さらには冬を越え、来年の春に同じように花を咲かせてくれるように、スタッフが丹精込めて育てあげていきます。

水芭蕉プロジェクトは、2030年までに2万本のミズバショウの花を大清水湿原に咲かせることを目標に活動しています。目標達成のため、湿原管理や苗の育成など多くの課題はありますが、当社も自然の恵みを受けるだけでなく、しっかりと還元できるよう、引き続き関係者と一緒になって尾瀬の自然保護に取り組んでまいります。

写真01

4月末、百草にて花を咲かせたミズバショウ

写真02

ミズバショウの育成

ページの先頭へ戻ります

  1. HOME
  2. 尾瀬とTEPCO
  3. 尾瀬をまもる取り組み
  4. 尾瀬に行こォゼ! vol.56「百草の森で育てるミズバショウ」
公式アカウント:
  • 東京電力 公式Xアカウントのご案内ページへリンクします
  • facebook公式アカウントサイトへリンクします
  • Instagram公式アカウントサイトへリンクします
  • youtube公式アカウントサイトへリンクします
  • 東京電力 公式LINEアカウントのご案内ページへリンクします