尾瀬で人気のマスコット的存在として、おみやげ屋さんに並ぶグッズにもその姿を見る「オコジョ」。
尾瀬では、Vol.22 (https://www.tepco.co.jp/rp/oze/mamoru/column/column50-j.html) で紹介した山の神“十二様”の使いとしても知られています。
オコジョはイタチの仲間で、体の大きさは20cm、体重200gほどの、寒い地域に住む小さな生き物です。すばしっこく動く、小さくてかわいらしい見た目とは裏腹に、気性が荒く、肉食で野ネズミやウサギなど自分より大きい動物を襲うこともあります。
オコジョは春先と晩秋の年2回換毛しますが、1年じゅう尻尾の先は黒く、お腹は白、そして夏は頭と背中の毛が茶色く、冬は尻尾の先以外全身真っ白です。
山小屋で働く人でも数年に1度くらいしか出会うことがないという「会えたらラッキー!」なオコジョですが、今年のシーズン終盤には出没が相次ぎ、遭遇したハイカーさんが続出したそうです。ちなみに、尾瀬でオコジョに出会ったら、尾瀬保護財団さまが運営する「尾瀬山の鼻ビジターセンター」または「尾瀬沼ビジターセンター」に申し出ると「オコジョ発見証明書」が発行されます。
尾瀬では季節ごとの植物の美しさに目が行きがちですが、来シーズン尾瀬にいらっしゃる際には、足元にも注目してオコジョを探してみではいかがでしょうか。