V2H「EIBS Va-1(アイビス・ブイエーワン)」の発表およびマルチリンク蓄電システム「EIBS V(アイビス・ブイ)」の受注開始について
~AI最適制御機能によりご家庭のエネルギーの最適な使い方を実現~
2024年3月21日
東京電力ホールディングス株式会社
当社は、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス株式会社の中核企業であるダイヤゼブラ電機株式会社(以下「ダイヤゼブラ電機」)と共同研究したV2H※1「EIBS Va-1(アイビス・ブイエーワン)」を2024年夏頃に発売いたします。また、同じくダイヤゼブラ電機との共同研究製品である、マルチリンク蓄電システム「EIBS V(アイビス・ブイ)」について、本日より受注を開始いたします。詳細は以下のとおりです。
1.背景
日本国内のCO2排出量は、運輸部門が約2割を占めており、カーボンニュートラル社会の実現には電気自動車(以下「EV」)の普及が重要となります。V2Hは、EVに貯めた電気をご家庭で使用でき、エネルギーの経済的な利用やレジリエンスにも貢献し、EVの価値を高めます。
2.V2H「EIBS Va-1(アイビス・ブイエーワン)」
当社は、ダイヤゼブラ電機との共同研究製品、V2H「EIBS Va-1(アイビス・ブイエーワン)」を2024年夏頃に発売いたします。それに先立ち、東京都主催のイベント「E-Tokyo Festival2024※2」(2024年3月30日・31日開催、場所:東京ビッグサイト)に出展いたします。
「EIBS Va-1」は、ダイヤゼブラ電機の特許技術である、高効率と小型化を両立する絶縁双方向電力変換技術※3(DAB:Dual Active Bridge)を採用しています。既存V2Hの中でも、薄型軽量、省スペースでの設置を実現しています。
3.マルチリンク蓄電システム「EIBS V(アイビス・ブイ)」
同じくダイヤゼブラ電機との共同研究製品である、太陽光発電(以下「PV」)、EVおよび蓄電池を同時に制御する多機能パワーコンディショナ※4と、V2Hユニット、蓄電池ユニットを組み合わせたマルチリンク蓄電システム「EIBS V(アイビス・ブイ)」について、本日より受注を開始いたします。
蓄電池ユニットには、従来のリチウムイオン電池に比べ長寿命※5かつ低温性能に優れたチタン酸リチウムイオン電池※6を使用しており、当社グループの安全基準をクリアしています。また、PV、V2H、蓄電池を組み合わせた製品としては初めて、「2023年度省エネ大賞※7-製品・ビジネスモデル部門」で「資源エネルギー庁長官賞(建築分野)」を受賞しています。
4.両商品の特徴
「EIBS Va-1」、「EIBS V」の両商品では、東京電力グループの株式会社エナジーゲートウェイがサービス提供する「AI最適制御」の機能を利用することができます。
AI最適制御は、ご家庭における家電の使用状況やEVの利用実態を日々学習し、気象情報をもとにPVの発電量を予測することで、V2Hや蓄電池の充電・放電を自動でコントロールし、エネルギーの利用を最適化します。
また、気象警報をもとにEVや蓄電池への充電を優先して備えるなど、非常時も安心してお使いいただけます。
エネルギーの見える化アプリ「enenowa(エネノワ)」により、各ユニットの稼働状況や電気の使用状況が確認できます。
当社は、これらの商品を通じ、EVの普及促進とカーボンニュートラル社会の推進、レジリエンスの強化に貢献してまいります。
- ※1 V2H:
CHAdeMO方式を採用したVehicle to Home(V2H)を指し、EVへの充電に加え、EVからご家庭へ電気を供給する機器 - ※2 E-Tokyo Festival2024:
東京都の“ゼロエミッション・ビークル普及プロジェクト”「TOKYO ZEV ACTION」の一環として開催される“ZEVを学び、環境にやさしい東京の未来が実感できるイベント”。
2024年3月30日(土)、31日(日)の2日間にわたり、東京ビッグサイトで開催 - ※3 絶縁双方向電力変換技術:
直流電圧を所定の電圧から別の電圧へ変換し、かつ双方向での電力変換を可能にする技術 - ※4 多機能パワーコンディショナ:
直流電源としてPV・EV・蓄電池を接続し、ご家庭へ電気を供給する機器 - ※5 長寿命:
20,000回以上の充電・放電に対応(セルの期待寿命からの推計値) - ※6 チタン酸リチウムイオン電池:
負極にチタン酸リチウムを採用したリチウムイオン電池 - ※7 省エネ大賞:
わが国の産業、業務、運輸各部門における優れた省エネの取り組みや、先進的で高効率な省エネ型製品などを表彰する制度
以 上