ベトナム社会主義共和国における基本合意書の締結
~カーボンニュートラル社会実現のための事業開発を見据えて~
2023年12月15日
東京電力ホールディングス株式会社
当社は、ベトナム電力公社 (以下、「EVN」)と、カーボンニュートラル社会の実現に向けた協業に関する基本合意書(以下、「MOU」) を本日、締結いたしました。
本MOUは、両者の関心分野での将来的な共同事業開発を見据えて、両者の経験や情報を共有することで、双方のより良い事業運営に繋げることを目的としています。
具体的には、グリーン水素を含む再生可能エネルギー電源の開発といったカーボンニュートラルへの取り組み、送配電網の効率化などの電力システム最適化、コーポレートガバナンス、人材交流に向けた検討など、幅広い分野にわたって相互に協力していきます。
当社とEVNはこれまでも、互いの設備視察や意見交換などの交流を通じて情報共有を行ってまいりましたが、従来の枠組みを超えて共同事業化も見据えた検討を行いたいとの双方の思いから、この度のMOU締結に至りました。
ベトナム社会主義共和国(以下、「ベトナム」)政府は、2050年までに温室効果ガスの排出量実質ゼロを目標として掲げており、今後の電力自由化等のシステム改革も見据え、両社で協力していくことを目指します。
なお、本MOUに先駆けて、本年4月、当社グループで再生可能エネルギー発電事業を担う東京電力リニューアブルパワー株式会社とEVN傘下で発電事業を担うGENCO1社※の間において、ベトナムにおける再生可能エネルギーの共同開発等に係るMOUを締結しております。
また、ベトナムにおけるカーボンニュートラルへの貢献、関係省庁および企業とのネットワーキング、東京電力グループ一体となった海外における事業モデル検討を目的に、本年7月にはハノイに駐在員事務所を設立しており、当該事務所も活用しながら、今後EVNとの関係をより一層深めてまいります。
当社は、基幹事業会社の事業も含め、EVNとの協力関係をさらに強化していくとともに、ベトナムのカーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。
※GENCO1(Power Generation Corporation 1)
EVNの100%子会社。ベトナム国内において火力、水力、太陽光で約7GWの発電設備を有する。2022年12月に東京電力リニューアブルパワー株式会社が出資参画した同国Vietnam Power Development社の筆頭株主。
<MOUの概要>
契約者 | 東京電力ホールディングス株式会社とベトナム電力公社 |
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目的 |
・関心分野で将来的な共同事業開発を追求すること ・両者の経験、情報を交換することで双方のより良い事業運営に繋げること |
協力の範囲 |
・カーボンニュートラルへの取り組み (再生可能エネルギー電源、グリーン水素、DX分野、など) ・電力システム最適化 (配電網自動化、スマートグリッド分野、など) ・カスタマーエクスペリエンスの向上 ・コーポレートガバナンス ・人材交流 |
<EVNの概要>
会社名 | Vietnam Electricity Group(ベトナム電力公社) |
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代表者 | Nguyen Anh Tuan (グエン・アイン・トゥアン)社長 |
本社所在地 | ベトナム、ハノイ |
設立年 | 1995年 |
事業内容 |
発電・送配電事業 ベトナム国内で発送配電会社などを保有・管理する国営企業かつ、同国最大の電気事業者。傘下企業と合わせてベトナムの発電容量の約4割を持ち、ベトナム全国約2,900万の顧客へ電力供給をおこなう。 |
以 上