原子力損害賠償業務の品質向上の取り組みについて
2023年9月22日
東京電力ホールディングス株式会社
当社福島第一原子力発電所の事故により、今なお、福島県および広く社会の皆さまに多大なるご心配とご負担をおかけしていることにつきまして、心より深くお詫び申し上げます。
当社は、この度のALPS処理水放出に伴う風評被害への賠償対応などを踏まえ、原子力損害賠償業務のさらなる品質向上を目的として、本年10月20日、当社福島原子力補償相談室に品質管理担当を配置するとともに、品質統括グループを新たに設置いたします。
これまで当社は、当社事故により被害を受けられた方々に対し、約290万件・約10兆8,214億円を賠償金としてお支払いさせていただいております(8月末時点)。現在、これに加え、中間指針第五次追補などを踏まえた追加賠償対応のほか、ALPS処理水放出に伴う風評被害などにかかるご請求書の発送受付を10月2日から開始することなど、新たな賠償対応をすすめております。
こうした中、本年5月に中間指針第五次追補などを踏まえた追加賠償において請求書などを誤った住所に発送したことや、これまで多くのご請求者さまにお支払いさせていただくなかで、一部お支払額に過不足が生じ、精算をお願いしている事例があることなどを踏まえ、賠償業務の一層の品質向上が喫緊の課題となっておりました。
今回、福島原子力補償相談室に新たに品質管理担当および品質統括グループを設置することで、室全体の業務品質上の課題を一元的に把握・管理し、その解決に取り組んでまいります。あわせて、要員や情報連携の強化なども図ることにより、原子力損害賠償業務の品質をさらに向上させ、被害を受けられた方々への賠償をより適切に実施してまいります。
当社としましては、引き続き、「3つの誓い」にもとづき、迅速かつ適切な賠償に取り組んでまいります。
以 上