当社原子力発電所における原子力規制庁による2020年度第4四半期原子力保安検査および規制検査の結果について
2021年5月19日
東京電力ホールディングス株式会社
本日の原子力規制委員会において、原子力規制庁が実施した当社原子力発電所における2020年度第4四半期原子力保安検査ならびに規制検査の結果が報告され、福島第一原子力発電所に関する事案および福島第二原子力発電所の核物質防護に関する事案について、以下の判定を受けました。
<福島第一原子力発電所(保安検査)>
(事案1)
・1号機原子炉圧力容器温度計の誤接続 ・・・違反区分:軽微な違反(監視)
(2021年2月15日 お知らせ済み (150KB))
(事案2)
・プロセス主建屋における顔面汚染 ・・・違反区分:軽微な違反(監視)
(2021年3月16日 お知らせ済み (160KB))
(事案3)
・通用門建屋における非火災報の発報 ・・・違反区分:軽微な違反(監視)
(2021年3月24日 お知らせ済み (140KB))
<福島第二原子力発電所(規制検査)>
(事案1)
・防護区域境界通路扉の不適切な管理 ・・・安全上の重要度:緑※1
違反の深刻度レベル:IV※2
(事案2)
・周辺防護区域から防護区域への再入域手続きの不備・・・安全上の重要度:緑
違反の深刻度レベル:IV
(事案3)
・無効化済みのIDカードの紛失 ・・・安全上の重要度:緑
違反の深刻度レベル:IV
(2021年2月19日 お知らせ済み)
福島第二原子力発電所における核物質防護事案については、核物質防護に抵触しない範囲において、概要を別紙のとおりお知らせいたします。
当社は、柏崎刈羽原子力発電所の核物質防護にかかる一連の事案を受けて、現在、根本的な原因究明に取り組んでおります。今後、これら事案も含めて核物質防護体制の強化に向けた改善措置計画を検討してまいります。
- ※1 安全上の重要度「緑」
「安全上の重要度」は、原子力施設の安全確保に対する劣化の程度により「赤」「黄」「白」「緑」の順に区分される。重要度「緑」は、安全確保の機能または性能への影響があるが、限定的かつ極めて小さなものであり、事業者の改善措置活動により改善が見込める水準のものに適用される。 - ※2 違反の深刻度レベル「SL IV」(SL: Severity Level)
「違反の深刻度レベル」は、違反の深刻度に応じて「SL I」「SL II」「SL III」「SL IV」の順に区分される。深刻度「SL IV」は、原子力安全上または核物質防護上の影響が限定的であるもの、またはそうした状況になり得たものに適用される。
別紙
以 上