「柏崎刈羽原子力発電所所員による発電所建屋内への不正入域」に関する原子力規制委員会の暫定評価結果への当社回答について
2021年2月9日
東京電力ホールディングス株式会社
柏崎刈羽原子力発電所所員が、他人のIDカードを使い不正に発電所建屋内に入域した件につきまして、地元地域の方々をはじめ、社会の皆さまにご心配をお掛けしたことを、深くお詫び申し上げます。
昨日(2/8)の原子力規制委員会の場で、本事案が報告され、「重要度評価*:白」との暫定評価結果が了承されました。
当社としては、今回の結果について大変重く受け止めており、本日(2/9)、原子力規制庁に対して、意見陳述の要望がない旨を回答いたしました。
今後は、昨日(2/8)お知らせした通り、既に実施した対策に加え、発電所として強固な核物質防護システムを構築するために必要な措置について、更なる対策・検討を早急に進め、実施してまいります。
また、核セキュリティの観点から情報公開に対しては、慎重に対応してまいりましたが、昨日、原子力規制庁から本事案の「原子力規制検査指摘事項概要」が公表されたことを踏まえ、当社としても当該指摘事項と同様の範囲で事案概要をお知らせさせていただきます。今後の情報公開の在り方については、今回の原子力規制委員会における議論や公表内容も参考にしつつ、原子力規制庁にもご相談させていただきながら、そのあり方を検討してまいります。
当社は、引き続き、さらなる安全性、信頼性の向上に努めてまいります。
以 上
別紙
令和2年度原子力規制検査における指摘事項の重要度の暫定評価について(ご回答)(原子力規制庁ホームページ内)
*安全重要度評価:
安全上の重要度は、原子力施設の安全確保に対する劣化程度に応じて「赤」「黄」「白」「緑」に区分される。各区分の定義は以下の通り。
赤:安全確保の機能又は性能への影響が大きい水準
黄:安全確保の機能または性能への影響があり、安全裕度の低下が大きい水準
白:安全確保の機能または性能への影響があり、安全裕度の低下は小さいものの、規制関与の下で改善を図るべき水準
緑:安全確保の機能または性能への影響があるが、限定的かつ極めて小さなものであり、事業者の改善措置活動により改善が見込める水準