2019年5月14日
東京電力ホールディングス株式会社

 当社は、このたび、銚子沖洋上風力発電所において、海中設備および空中ブレードの保守点検作業の自動化を目的とした水中ロボット・空中ドローン活用の実証実験を行い、遠隔操作による保守点検作業(データ収集)が可能であることを確認しました。

 再生可能エネルギーの主力電源化に向けたウインドファームの導入拡大にあたっては、保守点検に水中ロボットや空中ドローンを活用し、データ収集を自動化することで、洋上という厳しい作業環境での点検作業の効率化が期待できます。

 本実証実験のうち、水中ロボットによる海中設備点検では、水深20m以下の浅海域での厳しい条件(濁り、うねり)においても、遠隔操作や自律航行による画像撮影などの点検が可能であることを確認しました。また、空中ドローンによるブレード点検では、ブレードの回転を停止した状態において、ブレードの修復箇所や汚れなどを遠距離から確認することに成功しました。

 今後、実証実験の結果をもとに、海中設備点検については、濁りがある海中での詳細点検、うねりの厳しい海象環境での効率的な自動運転などを検討してまいります。また、ブレード点検については、ブレードが回転している状態での詳細点検、陸上からの自動飛行などを検討し、2019年度中に本格的な洋上風力発電設備の遠隔点検の研究開始を目指します。

 当社グループは、洋上風力をはじめとする再生可能エネルギーを将来の主力電源と位置づけ、コストや技術面での課題を解決しながら、国内外での開発に向けて、積極的に取り組んでおります。引き続き、更なる研究開発や事業開発に取り組むとともに、オープンイノベーションを推進し、エネルギー事業を通じたESGに関する社会的課題の解決に貢献してまいります。

Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)の頭文字を取ったもの

以 上

別紙

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    ~水中ロボット・空中ドローンを活用し、保守点検作業の自動化を目指す~