2018年6月29日
東京電力ホールディングス株式会社

 東通地点の開発については、当社は、新々・総合特別事業計画において、他事業者と協働で取り組むこととし、2020年度頃を目途に協力の基本的枠組みを整えていくこととしております。また、これを踏まえ、昨年秋には、東通地点を「拡張可能性のある長期的有望地点」として開発を行うことを表明したところであります。
 このたび、当社は、東通地点に関する本格的な地質調査等を実施することと致しました。
 調査を通じ、当社福島第一原子力発電所事故後に策定された新規制基準への適合のみならず、最新の知見も踏まえ、より安全性に優れたプラント設計を追求し、様々な拡張可能性の評価に必要な材料も収集してまいりたいと考えております。
 この一環として、当社は、必要に応じて地質調査の結果を国内の原子力事業者に共有し、各社の協力が得られる範囲で、知見や経験を踏まえた助言を求めることと致します。当社としては、各社の助言を踏まえて検討を深めてまいります。
 また、地質調査等と並行し、東通地点の開発を念頭に今後の原子力発電事業の開発に必要な事業環境の在り方についても検討を行い、国に対して課題を伝えてまいります。
 当社としては、東通地点の事業に各社が参画されるか否かについては、地質調査の結果及び国の事業環境整備の状況等を踏まえた上で、2020年度頃に改めてご判断をいただきたいと考えております。

<補足:地質調査の実施項目>
 2018年度下期から2020年度にかけて、以下の調査を実施
  (1) ボーリングによる地質・地質構造の調査
  (2) 試掘坑による地質・地質構造の調査

以 上