福島復興大型石炭ガス化複合発電設備の実証計画に係る環境影響評価書の確定通知の受領について
2016年9月2日
東京電力ホールディングス株式会社
当社は、2014年1月に認定された新・総合特別事業計画に50万kW級の世界最新鋭の高効率石炭火力発電所(IGCC)の建設・運転プロジェクトを挙げておりますが、本日、環境への影響評価を取りまとめた「福島復興大型石炭ガス化複合発電設備実証計画環境影響評価書※1」(以下「評価書」)について、経済産業大臣より確定通知を受領いたしました。
このたびの確定通知は、本年8月25日に電気事業法に基づき経済産業大臣へ広野地点については当社単独で、勿来地点については常磐共同火力株式会社と共同で届出を行い、審査していただいていた評価書について、適正な内容であるとの通知をいただいたものです。これを受け、本年9月16日に福島県知事へ評価書を送付するとともに、広野地点の評価書については広野町長ならびに楢葉町長へ、勿来地点の評価書についてはいわき市長へ送付いたします。
なお、本評価書につきましては、環境影響評価法に基づき、関係する行政機関において縦覧を行うとともに、当社ホームページにて公表いたします。
当社は、福島の復興に向けた取り組みを最優先課題として掲げており、本プロジェクトを通じて、浜通り地区における経済再生※2を後押しするとともに、福島県がクリーンコール分野で世界をけん引していく拠点になることを目指しております。
今後は、本体工事に向けて、準備工事に着手(本年10月予定)するための調整を進めるなど、国、福島県、関係自治体などのご協力やご支援を賜りながら、引き続き、当社として最大限の努力をしていくことで、本プロジェクトを着実に推進してまいります。
※1:当社広野火力発電所構内ならびに常磐共同火力株式会社勿来発電所隣接地に、世界最新鋭の大型石炭ガス化複合発電設備(IGCC)を導入するために必要な環境影響評価法および関係省令に基づく手続きであり、全4段階の手続きのうち最後の手続きに該当
※2:建設最盛期には両地点を合わせて1日あたり最大2,000人規模の雇用を創出し、環境アセス着手から運用を含めた数十年間で、福島県内に1基あたり総額800億円の経済波及効果と試算
<事業の内容:広野地点>
名称:福島復興大型石炭ガス化複合発電設備実証計画(広野)
原動力の種類:ガスタービンおよび汽力(コンバインドサイクル発電方式)
出力:54万kW
燃料:石炭
運転開始時期:2021年9月(予定)
位置:福島県双葉郡広野町大字下北迫字二ツ沼58(広野火力発電所構内等)
<事業の内容:勿来地点>
名称:福島復興大型石炭ガス化複合発電設備実証計画(勿来)
原動力の種類:ガスタービンおよび汽力(コンバインドサイクル発電方式)
出力:54万kW
燃料:石炭
運転開始時期:2020年9月(予定)
位置:福島県いわき市佐糠町、岩間町、小浜町、仁井田町、錦町
(勿来発電所構内、その隣接地、取放水設備及び配管等)
<別 紙>
<参 考>
- ※プロジェクトの環境影響評価手続きについてはホームページに掲載しております。
(http://www.tepco.co.jp/fukushima_hq/reconstruction/igcc2-j.html)
以 上