2016年4月13日
東京電力ホールディングス株式会社

 東京電力ホールディングス株式会社は、THEパワーグリッドソリューション株式会社※1(以下、THE)とともに、独立行政法人 国際協力機構(以下、JICA)の「開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」の募集に対し、「ベトナム国 配電設備計画システム普及促進事業」を応札して採択されていましたが、本日、ベトナム国ハノイ市を供給エリアとするハノイ配電公社※2(以下、HPC)に対する事業活動を開始いたしました。

 本事業は、東京電力パワーグリッド株式会社(以下、東京電力PG)が保有する停電時間削減に向けた配電系統の計画・形成ノウハウと、THEが提供する配電計画支援システム※3をパッケージにしてHPCへ技術移転するものであり、HPCにおいて、これらのノウハウやシステムの普及促進を図ることを目的としています。
 本年9月には、HPC職員を日本に招へいし、日本の配電計画の方法や支援システムの使い方等について研修を行います。さらに10月以降は、電力供給信頼度の改善度合いを評価するため、日本の配電システムを導入する実証試験を行う予定です。
 HPCでは、近年の電力需要の伸びに伴い配電設備への投資が増加しており、投資効果を最適化する設備計画手法が必要とされているとともに、年間停電時間※4を大幅に削減する目標を掲げています。こうしたニーズに対して、東京電力PGの配電系統計画ノウハウとTHEの支援システムを導入することにより、HPCの電力供給信頼度の向上に貢献できると考えています。

 本事業は、ホールディングカンパニー制移行後に初めて成約となった海外事業案件ですが、今後とも、国内外で培った東京電力グループの技術やノウハウを、東南アジアを中心とする成長著しい国・地域に事業展開するなど、海外事業を積極的に展開してまいります。

以 上

※1 THEパワーグリッドソリューション株式会社
 設立年月:2013年4月1日
 株主:(株)日立製作所(51%)、東京電力ホールディングス(株)(49%)
 事業内容:海外送配電分野におけるコンサルティング・エンジニアリングの提供

※2 ハノイ配電公社(Hanoi Power Corporation)
 ベトナム電力公社(EVN)傘下の5つの配電公社のひとつ。ハノイ市の配電設備の運転・保守、料金収集などの営業業務等を行っている。販売電力量では配電5社中4番目に多く、2014年に12,559 GWhを販売 (出典 EVNアニュアルレポート2015)。

※3 配電計画支援システム
 配電系統における電力ロス低減、利用率均等化による系統最適化、事故停電/作業停電計画シミュレーションによる供給信頼度検証など、目的に応じた設備計画を支援するソフトウェア。

※4 年間停電時間
 2015年のベトナムにおけるお客さま1軒あたりの停電時間は2,110分(出典 EVNホームページ)。2014年度の当社実績は4分。

<別紙>

ページの先頭へ戻ります

  1. HOME
  2. リリース・お知らせ一覧
  3. プレスリリース
  4. プレスリリース2016年一覧
  5. 「ベトナム国 配電設備計画システム普及促進事業」の業務開始について