川崎火力発電所2号系列第2軸の営業運転開始について
~当社で初めて世界最高水準の発電効率であるコンバインドサイクル発電(MACCII)を導入~
2016年1月29日
東京電力株式会社
当社は、本日、川崎火力発電所2号系列第2軸(定格出力:71.0万kW、発電効率:約61%、燃料:LNG)※の営業運転を開始いたしました。
発電方式は、世界最高水準の発電効率であるコンバインドサイクル発電(MACCII:More Advanced Combined Cycle II)を採用しており、当社では初めてのMACCIIの営業運転開始となります。
川崎火力発電所2号系列第2軸の特長は次のとおりです。
(1)世界最高水準の発電効率であるMACCIIを採用
ガスタービンに最新の耐熱材料と冷却技術を導入し、燃焼温度をMACCの1,500℃から1,600℃へ上昇させたことなどにより、世界最高水準の約61%という高い発電効率を実現します。これにより、従来型のLNG火力と比較して約4割発電効率が向上し、燃料使用量およびCO2排出量を約30%抑制します。
(2)環境に配慮した最新の排ガス処理技術を採用
燃焼温度高温化に対応した低NOx(窒素酸化物)燃焼器および高性能脱硝装置等、環境に十分に配慮した最新の排ガス処理技術を有する設備を導入しました。
引き続き、当社は、燃料費の戦略的削減と収益力の向上により、低廉な電力を安定的にお届けするとともに、福島の復興に向けた原資の創出に全力を尽くしてまいります。
以 上
※現在、他社の蒸気タービンの不具合事例を踏まえた応急対策工事を行っていることから、当初設計と比べて、定格出力が71.0万kWから68.5万kW、発電効率が約61%から約59%に低下しています。
<別紙>