国際原子力機関（IAEA）による福島第一原子力発電所のALPS処理水の安全性レビューミッション（放出後第1回）についての報告書の公表について

お知らせ

2024年1月31日
東京電力ホールディングス株式会社

　2024年1月30日、福島第一原子力発電所の多核種除去設備等処理水（ALPS処理水）の安全性レビューミッション（放出後第1回）に関する国際原子力機関（IAEA）のレビュー報告書が公表されました。

　報告書は、2023年10月24日から27日にかけて実施された、IAEAタスクフォース^※による、IAEAの国際安全基準に基づくレビューの結論を示したものです。このレビューは、2023年8月の海洋放出開始後初めて実施されたものです。

　経済産業省のニュースリリースによると、レビューや福島第一原子力発電所における観察での主な確認結果として

〇　タスクフォースによるレビューや観察において、関連する国際安全基準の要求事項と合致しないいかなる点も確認されなかった。したがって、IAEAは2023年7月4日の包括報告書で示した安全審査の根幹的な結論を再確認することができる。
〇　東京電力第一原子力発電所における視察に基づき、タスクフォースは、機器及び設備が実施計画及び関連する国際安全基準に合致した方法で設置され、運用されていることを確認した。
〇　日本側がすべてのモニタリングデータを単一のウェブサイトに集め、アクセスしやすい形式にすることが非常に有用であると指摘した。関連する国際安全基準で直接要求されているわけではないが、このように重要なデータや結果へのアクセスを容易にすることは、利害関係者のプロセスへの参加を支援するのに役立つだろう。

などのポイントが挙げられています。

　当社は、ALPS処理水の海洋放出にあたり、引き続き、IAEAの国際安全基準に照らしたレビュー及びモニタリングを受けることを通じて、安全確保に万全を期すとともに、広く国内外の皆さまに対し、レビュー等の内容について透明性高く発信し、国際社会に理解を深めていただけるよう努めてまいります。

※2023年10月のレビューは、IAEAの職員および国際専門家（アルゼンチン、英国、カナダ、韓国、中国、フランス、ベトナム、マーシャル諸島、ロシア）で構成されるタスクフォースにより実施

以　上