国際原子力機関(IAEA)によるALPS処理水の安全性に関するIAEAレビューミッション結果の公表について
2022年5月2日
東京電力ホールディングス株式会社
本年2月14日から18日にかけて行われた福島第一原子力発電所の多核種除去設備等処理水(ALPS処理水)の安全性に関するIAEA(国際原子力機関)のレビュー※報告書が、4月29日、IAEAから公表されました。
今回公表された報告書では、ALPS処理水の性状、放出プロセスの安全性、人と環境の保護に関する放射線影響等について、昨年12月に原子力規制委員会に提出した実施計画変更認可申請書、ならびに昨年11月に公表したALPS処理水の海洋放出に係る人及び環境への放射線影響評価報告書の内容を踏まえて、IAEAが国際安全基準に基づき実施したレビューでの見解等が記されています。
報告書では、関連設備の安全性について、「設備の設計と運用手順の中で的確に予防措置が講じられていることが確認された」、また、放射線影響評価について、「包括的で詳細な分析が講じられており、人の放射線影響は日本の規制当局が定める水準より大幅に小さいことが確認された」と評価いただきました。
本レビューを通じてIAEAからいただいた助言については、4月28日に原子力規制庁に補正申請した実施計画や、人及び環境への放射線影響評価報告書の見直しに適切に反映しております。
引き続き、ALPS処理水の取扱いに係る当社の取組について、IAEAレビューを通じて、国際的な安全基準に照らした確認により、安全確保に万全を期すとともに、国内外に対し、透明性高く、情報発信を行ってまいります。
- ※ IAEAレビューは、IAEA職員、ならびにアルゼンチン、オーストラリア、カナダ、中国、フランス、韓国、マーシャル諸島、ロシア、米国、英国、ベトナム出身の国際専門家で構成されるタスクフォースで実施
<IAEA報告書>
https://www.iaea.org/sites/default/files/report_1_review_mission_to_tepco_and_meti.pdf
経済産業省のプレスリリースはこちらです。
https://www.meti.go.jp/press/2022/04/20220429002/20220429002.html
以 上