(コメント)福島第一原子力発電所における多核種除去設備等処理水の取扱いに関する政府の「当面の対策」について
2021年8月24日
東京電力ホールディングス株式会社
当社・福島第一原子力発電所の事故により、今なお、福島のみなさまをはじめ、広く社会のみなさまに、大変なご負担とご迷惑をおかけしていることにつきまして、心より深くお詫び申しあげます。
また、当社原子力の一連の不適切事案につきましては、現在、全社的な改革を進めており、引き続き、信頼の回復に向け、全力で取り組んでまいります。
本日、「ALPS処理水の処分に関する基本方針の着実な実行に向けた関係閣僚等会議(第2回)」が開催され、福島第一原子力発電所における多核種除去設備等処理水(以下、「ALPS処理水」という)の海洋放出に伴う「当面の対策」が決定されました。
今回の政府の対策では、ALPS処理水の海洋放出に伴う風評への懸念を払拭するため、「風評を生じさせないための仕組み」並びに「風評に打ち勝ち、安心して事業を継続・拡大できる仕組み」を構築していくことが示されました。
当社といたしましても、国の「基本方針」及び今回の「当面の対策」をふまえ、原子力安全に係る規制をはじめ各種法令等を厳格に遵守することはもとより、風評影響を最大限抑制するための対応を徹底するべく取り組んでまいります。
また、ALPS処理水の海洋放出に伴う人及び周辺環境への影響、並びに風評影響へのご懸念等をふまえ、当社として、国内外に対し、ALPS処理水等に関する正確な情報を迅速かつ透明性高くお伝えする取組を徹底し、ご理解を深めていただけるよう努めてまいります。
加えて、風評を受け得る産業の生産・加工・流通・消費の各段階への取組の強化・拡充等を進め、それらの対策を講じてもなお、風評被害が生じた際には、迅速かつ適切に賠償してまいります。
当社は、原子力事故の当事者として、事業運営の基盤である信頼の回復に努めるとともに、「復興と廃炉の両立」の大原則のもと、福島第一原子力発電所の廃炉・汚染水・処理水対策を安全・着実に進め、福島への責任を果たしてまいります。
以 上