(コメント)柏崎刈羽原子力発電所の保安規定変更認可について
2020年10月30日
東京電力ホールディングス株式会社
代表執行役社長 小早川 智明
本日、当社は柏崎刈羽原子力発電所の保安規定変更認可申請について、原子力規制委員会より認可をいただきました。審査にご尽力いただきました、原子力規制委員会および関係する皆さまに心より御礼申し上げます。
今回の保安規定変更認可申請においては、先般、原子力規制委員会の場でお約束させていただいた7項目を盛り込みました。この中で、福島第一原子力発電所事故の責任を全うすることを大前提に、福島第一原子力発電所の廃炉と原子力発電所の安全性向上の責任が社長の私にあることを明記しております。
加えて、「安全はこれで十分ということを絶対に思ってはいけない」という福島第一原子力発電所事故の最大の教訓を踏まえ、各組織が収集したあらゆるリスク情報に対して、私自らが主体性をもって重大なリスクに関与し、自らに「十分安全かどうか」を問いかけ、判断していくことで、原子力発電所を安全に運転するという責任を果たしていく仕組みも盛り込みました。
その実現に向けて、私自らが先頭に立ち、現地・現物主義で、安全最優先で取り組んでまいります。
このたびの認可に伴い、柏崎刈羽原子力発電所7号機に関する原子力規制委員会の審査が一通り完了したことになりますが、引き続き、現地安全対策工事を着実に進めるとともに、その進捗については、スケジュールも含めて、地元の皆さまにしっかりと説明してまいります。
原子力発電所の安全性や業務の品質は、地元の皆さまに評価いただけるものでなくてはなりません。決して独りよがりにならず、私や経営層をはじめ、発電所の運営に関わる全社員がその思いに寄り添い、原子力発電所の安全確保に責任を果たしてまいります。
改めてになりますが、当社は引き続き、新潟県が進めている3つの検証にご協力をさせていただきます。なお、再稼働につきましては、地元の皆さまのご理解が大前提であることに何ら変わりがなく、今後とも、地元の皆さまとしっかりと向き合ってまいります。
以 上