福島第一・福島第二冷却機能トラブルにおける社長による社内指示について
2016年12月5日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一原子力発電所における使用済燃料プール循環冷却二次系設備停止(12月4日)および3号機原子炉注水停止(12月5日)、福島第二原子力発電所における3号機使用済燃料プール冷却浄化系ポンプ停止(11月22日)と立て続けに冷却機能に関するトラブルを発生させ、発電所周辺地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご迷惑とご心配をおかけしておりますことを、改めて心よりお詫び申し上げます。
これらのトラブルを踏まえ、代表執行役社長:廣瀬直己より改めて原子力担当役員および発電所所員に対して社内指示を行っておりますのでお知らせいたします。
【指示内容】
・温度上昇に時間的余裕があり、短時間で機能を復旧したとしても、冷却が停止したという事実は、社会の皆さま、とりわけ地域の方の計り知れない不安を与える。
・住民の方の帰還、そして地域の復興を全力で支援していくべき当社が、逆にその足を引っ張るようなことはあってはならない。
・そのことを踏まえ、2点指示する。
(1)事故から5年以上経っており、「応急的な設備だから仕方ない」という言い訳は通用しない。冷却をはじめとした重要機能の停止を起こさないよう、徹底した対策をとること。
(2)トラブルは地域の方に大きな不安を与え、復興に大きな影響を及ぼす。福島の復興は福島第一および福島第二の安全確保が大前提である。我々の双肩には大きな期待と責任がかかっていることを肝に銘じること。
以 上