2021年07月19日

2021年7月19日
東京電力ホールディングス株式会社

 7月5日にお知らせしております、一時保管エリアP排水枡における全ベータ値の一時的な上昇について、その後の状況をお知らせします。

 周辺の状況を調査したところ、以下のことを確認しました。
・汚染土壌が保管されている2基のノッチタンクの天板およびハッチがずれていたことにより、ノッチタンクに雨水が入り、その雨水に汚染土壌から放射性物質が溶け出したこと
・降雨が続いたことで、ノッチタンクが満水となり、ノッチタンクから放射性物質(ストロンチウム等)を含んだ雨水があふれたこと
・一時保管エリアP排水枡を分析した結果、天然核種でないストロンチウムおよびイットリウムが存在していたこと

 このことから、ノッチタンクからあふれた雨水の一部が、一時保管エリアP排水枡へ流入したと判断しました。

 さらにその一部が、沈砂池を経由して、陳場沢川に流れだした可能性は否定できないと考えています。

 よって、本日(7月19日)午後1時5分、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第62条の3に基づき制定された、東京電力株式会社福島第一原子力発電所原子炉施設の保安及び特定核燃料物質の防護に関する規則第18条第10号「核燃料物質等が管理区域外で漏えいしたとき。」に該当すると判断しました。

 なお、当該ノッチタンク内の雨水については、プロセス主建屋に移送し、ノッチタンクの養生を実施しております。

 陳場沢川近傍の海水の放射能濃度は、通常の変動範囲内であることから、環境への影響はないものと評価しております。

 引き続き、当該エリア周辺のサーベイ等、汚染源の調査を継続し、当該排水枡や排水溝の全ベータ値がセシウム137の値に比べて有意に上昇した原因を調査するとともに、調査結果をふまえ、追加対策を講じてまいります。

以 上

ページの先頭へ戻ります

  1. HOME
  2. リリース・お知らせ一覧
  3. 報道関係各位一斉メール
  4. 報道関係各位一斉メール2021年一覧
  5. 福島第一原子力発電所 一時保管エリアP排水枡における全ベータ値の一時的な上昇について(続報7)