福島第一原子力発電所 物揚場排水路における簡易放射線検知器「高警報」の発生について(続報4)
2021年03月09日
2021年3月9日
東京電力ホールディングス株式会社
3月2日午後6時18分、物揚場排水路に設置している簡易放射線検知器(PSFモニタ)の「高警報」の発生について、その後の状況をお知らせします。
物揚場排水路から採取した水を分析した結果、通常の変動範囲内の値であることを確認したことならびに物揚場排水路の清掃を完了したことから、本日(3月9日)午後7時5分に物揚場排水路に設置してあるゲートを「開」としました。
ゲート開前後においてPSFモニタの指示値に有意な変動はありません。また、敷地境界のモニタリングポストおよびダストモニタ、構内ダストモニタに有意な変動は確認されておりません。
β・γ弁別型PSFモニタ(※1)を新設するまでの間は、以下のとおり対応することとします。
① 排水分析の強化(通常1回/日→強化中3回/日)を継続する。
② 現行モニタの放射能濃度750Bq/Lで原因調査を開始し、上昇要因がβ線核種と確認
された場合(※2)には、ゲートを閉止する。
③ 上記②にかかわらず、現行モニタの放射能濃度が1,500Bq/Lとなった場合には、
ゲートを閉止する。
(※1)β線、γ線をそれぞれ個別に測定できるPSFモニタ
(※2)全β線放射能の分析結果がセシウム137放射能濃度の10倍を超え、かつ全β
放射能濃度が200Bq/L以上となった場合
<物揚場排水路水分析結果>
3月9日午前7時20分採取
セシウム134:<0.78Bq/L
セシウム137:0.97Bq/L
全β :2.9Bq/L
※不等号(<:小なり)は、検出限界値未満(ND)を表す。
以 上