私たちは、福島の復興を加速するために、産業基盤の整備や雇用機会の創出等に積極的に取り組んで参ります。それを象徴する大型プロジェクトとして、福島県で技術開発が進められてきた我が国が誇る先端技術であるIGCC(石炭ガス化複合発電)設備をいわき市と広野町で建設、運用する「世界最新鋭の石炭火力発電所プロジェクト」を進めています。
「世界最新鋭の石炭火力発電所プロジェクト」は、福島復興に向けた具体的な計画として2013年11月に検討状況を発表いたしました。
このプロジェクトには、福島の復興の一助になれればという思いとあわせ、この福島産の世界最新鋭技術を世界に展開し、福島県が我が国の誇るクリーン・コール技術の発信地として、世界全体のエネルギー・環境問題に貢献していく姿を世界に発信したいという思いも込めております。
現在は、早期の経済復興や雇用回復・創出に向け、できるだけ早期に建設工事に着工すべく検討を進めております。具体的には、国・県・自治体関係者等にご協力いたたきながら、環境アセスメントや技術検討の迅速化など、私たちができる最大限の努力を行ってまいります。
従来の石炭火力発電は、石炭を燃やした熱で蒸気を発生させて蒸気タービンにより発電します。 IGCCは、石炭をガス化し、コンバインドサイクル(ガスタービンと蒸気タービンの組み合わせ)により発電するものです。同規模の従来型発電方式より高効率(送電端熱効率 約48%※2)で、CO2排出も約15%低減できます。
従来の石炭火力では利用が困難な灰融点の低い石炭も活用できます。
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