福島復興への責任
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環境再生活動
- 実施時期
- 2018年11月~2019年3月(2020年7月1日 英国の放射線防護論文誌に掲載)
- 実施場所
- 福島県内
- 実施人数
- 社員 277人(うち39人は平日のみの計測者)
- 実施内容
- ・年間追加被ばく線量等の実態把握に向け、福島復興本社社員による個人線量計測を実施。
・福島で生活し、主に浜通り地域で活動する社員※が、休日を含む最大6日間で個人線量計とGPSを携帯して、日常生活における詳細なデータを取得。
※主な拠点(福島市・郡山市・南相馬市・富岡町・いわき市)を中心として、各地域に移動して活動。
・屋内・屋外の滞在場所や移動などをGPSで把握し、平日・休日の個人被ばく線量の違いを区別するなど、当社独自のノウハウを駆使して、年間追加被ばく線量を算出、とりまとめた。 - 調査結果
- ・調査対象社員全体の約97%は、年間追加被ばく線量1ミリシーベルト以下。
・帰還困難区域での作業者は、年間追加被ばく線量平均約1ミリシーベルト。
・外勤者のうち帰還困難区域以外の作業者は、年間追加被ばく線量0.6ミリシーベルト以下。
・内勤者全体の約98%は、年間追加被ばく線量0.5ミリシーベルト以下。 - 書誌情報
- 英国の放射線防護学会の査読付き論文誌「Journal of Radiological Protection」に掲載。
題 名;「Measuring individual external doses of Tokyo Electric Power Company Holdings employees living in Fukushima prefecture(福島県で生活する東京電力社員の個人被ばく線量計測)」
掲載先; https://doi.org/10.1088/1361-6498/ab968e
計測者の滞在場所と移動経路の分布
1日あたりの滞在場所等の平均時間
「年間追加被ばく線量」算定結果の人数分布
- 今後の予定
- ・特定復興再生拠点内等、浜通り地域の更なる個人線量計測を実施し、個人被ばく線量の実態把握に向けた情報発信を進めてまいりたい。