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6号機制御棒駆動機構内で発見された金属片等の調査結果について |
当所6号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)につきましては、平成15年9月30日より第18回定期検査を実施しておりますが、60本の制御棒駆動機構*(以下「CRD」)の分解点検を実施したところ、2本のCRD内から薄い金属片各1個(1:長さ約24mm×幅約2mm×厚さ約0.8mm、2:長さ約14mm×幅約3mm×厚さ約0.9mm)および1本のCRD内から塗膜片らしきもの(最大で長さ約8mm×幅約4mm×厚さ約0.1mm、微細な破片)を発見いたしました。
(平成15年12月5日、平成16年1月26日、1月28日お知らせ済み)
調査の結果、2個の金属片は放射化されたステンレス鋼で、原子炉内作業あるいはその周辺作業において原子炉内へ混入し、その後CRD内へ混入したものと推定いたしました。
また、塗膜片らしきものについては、原子炉周辺作業時に作業エリア付近の構築物や機器等から剥離した塗装の一部が原子炉内へ混入し、その後CRD内へ混入したものと推定いたしました。
今回発見された金属片および塗膜片は、CRD内のフィルター部で捕集されていることから、CRDの機能に影響を与えるものではありません。なお、当該CRDを含め分解点検を実施した全60本については異常のないことを確認いたしました。
当所6号機は今定期検査において、原子炉圧力容器底部の清掃を実施しておりますが、今後も異物混入防止対策を着実に実施することといたします。
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以 上 |
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制御棒駆動機構(CRD:Control Rod Drive)
制御棒を引き抜いたり挿入したりする設備。また、緊急時に手動あるいは自動信号により、引き抜かれた制御棒を炉内に急速に挿入する際に使用する設備。
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<参考図> |
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- 6号機制御棒駆動装置内金属片等混入概略図 - |
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