トップページ > リリース・お知らせ一覧 > プレスリリース > 2015年 > 福島第一原子力発電所構内側溝排水放射線モニタにおけるβ線濃度「高高警報」の発生に関する「発電用原子炉施設故障等報告書」の提出について
2015年7月3日
東京電力株式会社
当社は、本日、福島第一原子力発電所構内側溝排水放射線モニタにおけるβ線濃度「高高警報」の発生について、原因調査を実施し、再発防止対策をとりまとめ、東京電力株式会社福島第一原子力発電所原子炉施設の保安及び特定核燃料物質の防護に関する規則第18条に基づく報告(事故故障等の報告)を原子力規制委員会に行いましたのでお知らせいたします(別紙参照)。
○別紙
・発電用原子炉施設故障等報告書(PDF 50.7MB)
(件名:福島第一原子力発電所構内側溝排水放射線モニタにおけるβ線濃度「高高警報」の発生について(構内排水路(C排水路)から港湾内への放射性物質の流出について))
(以下、2015年3月4日までにお知らせ済み)
2015年2月22日10時00分頃、福島第一原子力発電所構内を流れるC排水路※1の下流に設置している構内側溝排水放射線モニタ(以下、「当該モニタ」という。)の(A)系および(B)系のβ線濃度が上昇したことを示す「高警報」(設定値:1.5×103Bq/L)が発生しました。(当該モニタのβ線濃度の上昇による「高警報」発生前の指示値は、100Bq/L程度)
その後、10時10分に当該モニタ(A)系および(B)系のβ線濃度「高高警報」(設定値:3.0×103Bq/L)が発生しました。
10時10分時点において、当該モニタ(A)系が3.7×103Bq/L、当該モニタ(B)系が3.9×103Bq/Lまで上昇しており、その後も指示値は上昇しましたが※210時50分時点から指示値が低下し始め、11時50分に当該モニタ(A)系、12時20分に当該モニタ(B)系の「高高警報」がクリアしました。なお、当該モニタ(A)系については、13時30分に「高警報」もクリアしました。
なお、当該モニタの点検を実施した結果、異常は認められませんでした。
※1:福島第一原子力発電所構内タンクエリアを流れる排水路であり、C排水路の水は発電所港湾内に排水されます。なお、C排水路の途中にB排水路との合流箇所があります。
※2:当該モニタ(A)系β線濃度:5.6×103Bq/L(10時30分頃)まで上昇
当該モニタ(B)系β線濃度:7.2×103Bq/L(10時40分頃)まで上昇
当該モニタ(A)系γ線濃度:2.3×102Bq/L(9時40分頃)まで上昇
当該モニタ(B)系γ線濃度:2.0×102Bq/L(9時50分頃)まで上昇
当該モニタ(A)系および(B)系の「高高警報」発生後、当該モニタ近傍の排水路内及び発電所港湾内にある排水路出口(港湾内に排出する手前)の水の放射能濃度を測定したところ、全β放射能濃度が当該モニタ近傍で3.8×103Bq/L、排水路出口で3.0×103Bq/Lであったことから、β線放出核種濃度の高い液体が何らかの要因で排水路内に流入し、排水路を通って発電所港湾内に流出したものと推定しました。
なお、Cs-134及びCs-137については、当該モニタ付近で定期的に測定している値と比較して有意な変動は認められませんでした。
本件については、放射性物質を含んだ水が発電所港湾内(管理区域外)に流出したことから、2015年2月22日16時55分に福島第一規則第18条第11号「核燃料物質又は核燃料物質によって汚染された物が管理区域外で漏えいしたとき。」に該当すると判断しました。
その後、2015年3月4日に、本不具合の内容等について、福島第一規則第18条に基づく報告(事故故障等の報告)を原子力規制委員会に行いました。
以 上
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