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プレスリリース 2013年

福島第一原子力発電所の緊急安全対策について

平成25年11月8日
東京電力株式会社


 当社は、福島第一原子力発電所での廃炉作業や汚染水・タンク問題対策の加速化・信頼性向上を目的として、原子力規制委員会からの指摘事項等も踏まえつつ、自らが緊急に取り組むべき安全対策を取りまとめた「福島第一原子力発電所の緊急安全対策(以下、本対策)」を、本日、策定いたしましたのでお知らせいたします。
 本対策の概要は、以下の通りです。

1.現場作業の加速化・信頼性向上に向けた労働環境の抜本改善
○ 作業環境の改善に向けた線量低減対策
 ・除染作業の加速化による全面マスク省略エリアの拡大
 ・海側のガレキ撤去による汚染水対策作業の加速化
 ・多核種除去設備(ALPS)の増強による汚染水浄化の加速化
○ 厚生施設等の改善(福島第一新事務棟、大型休憩所、給食センターの設置)
○ 作業員の労務費割増分と社員の諸手当の増額など

2.安全・品質確保のためのマネジメント・体制強化
○ 現場作業に応じた作業手順書の策定、危険予知(KY)活動の徹底、協力企業とのコミュニケーション強化などの安全・品質に関するマネジメントの改善
○ 協力企業との関係を含め、現場での指揮命令系統における責任所在の明確化
○ 安全・品質管理部門等の組織・要員強化
 ・本店および発電所の安全・品質管理部門を統括する「安全品質担当」の設置
 ・発電所における安全・品質管理部門の要員強化
 ・労務環境改善に特化した専門スタッフの配置

3.設備の恒久化
○ 長期的な廃炉作業を着実に進めるための設備恒久化

4.雨水対策
○ 堰からの溢水防止、堰内への流入抑制等の対策による堰内溜まり水の適切管理

5.タンク貯留水漏えいの原因と対策
○ 漏えいが発止したタンクと同型のタンクへの止水対策の実施

6.汚染水を適切に管理するための貯蔵計画・対策
○ タンク増設計画、およびタンクのリプレイスの確実な実施による汚染水の適切管理
○ 多核種除去設備(ALPS)の増強による平成26年度中の汚染水浄化、および確実な不具合対策による運転信頼性向上

7.4号機使用済燃料プールからの燃料取り出し
○ 信頼性の高い燃料取り出し関連設備の設置、十分な事前準備、社外専門家による作業安全性レビュー、通報連絡体制の整備による安全・確実な燃料取り出し

 なお、本対策の進捗状況につきましては、適宜ご報告させていただきます。

以 上


添付資料

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