プレスリリース 2012年

福島第一原子力発電所における濃縮水移送配管からの放射性物質を含む水の漏えいに係る報告に対する対応に関する経済産業省原子力安全・保安院への報告について

平成24年8月27日
東京電力株式会社

 当社は、平成24年3月26日に福島第一原子力発電所の淡水化装置(逆浸透膜式)の濃縮水貯槽タンクエリアにおいて、淡水化装置から濃縮水を濃縮水貯槽に送る配管(耐圧ホース)より放射性物質を含む水が漏えいし、一部が排水溝を通じて海洋へ流出した事象について、同日、経済産業省原子力安全・保安院(以下、同院)より指示文書を受領いたしました。
 また、平成24年4月5日に福島第一原子力発電所の淡水化装置(逆浸透膜式)から濃縮水を濃縮水貯槽に送る配管(耐圧ホース)において、接続フランジ部から耐圧ホースが外れ、放射性物質を含む水が漏えいした事象について、同日、同院より厳重注意の文書を受領いたしました。
 当社は、これらの指示および厳重注意に基づき、福島第一原子力発電所における淡水化装置濃縮水貯槽へ濃縮水を移送する配管からの放射性物質を含む水の漏えいおよびこれに伴う海洋への流出を踏まえた対応状況について取りまとめ、平成24年7月30日に、同院へ報告いたしました。
 その後、平成24年8月6日に、同院より「福島第一原子力発電所における濃縮水移送配管からの放射性物質を含む水の漏えいに係る報告に対する対応について(指示)」の指示文書を受領いたしました。

平成24年3月26日4月6日7月30日8月6日お知らせ済み)

 当社は、このたびの指示に基づき、放射性物質を含む水の海洋への漏えい事象発生時における環境影響評価手順について取りまとめ、本日、同院へ報告しましたので、お知らせいたします。

以 上

添付資料
福島第一原子力発電所における濃縮水移送配管からの放射性物質を含む水の漏えいに係る報告に対する対応について(報告)(PDF 316KB)

*指示文書
 「福島第一原子力発電所における濃縮水移送配管からの放射性物質を含む水の漏えいに係る報告に対する対応について(指示)」
(20120803原院第1号)

 原子力安全・保安院(以下「当院」という。)は、貴社から、平成24年7月30日付け原管発官24第259号をもって、福島第一原子力発電所における濃縮水移送配管からの放射性物質を含む水の漏えいを踏まえた対応について報告を受けました。
 当該報告内容について評価を行った結果、周辺環境への影響は限定的であったと推定できるものの、より適切な環境影響評価を行うためには、広範囲かつ網羅的にモニタリングを実施し、実測値を元に周辺環境への影響を評価すべきであると考えます。また、環境への影響の度合いに応じて所要の措置を講じる必要があるため、環境影響評価の結果を速やかに取りまとめる必要があると考えます。
 このため、当院は、貴社に対し、今後、海洋への漏えい事象発生の際に環境影響評価を適切かつ迅速に実施する観点から下記の措置を講じるとともに、その結果について、平成24年8月27日までに報告することを求めます。

 海洋への漏えい事象の発生時における、漏えい水の濃度及び漏えい量に応じたモニタリング地点、モニタリング頻度、分析対象核種等を定めた環境影響評価手順をあらかじめ作成しておくこと。


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