福島第二原子力発電所3・4号機サービス建屋(非管理区域)における放射性物質による汚染の確認について【続報】
平成24年3月27日
東京電力株式会社
平成24年3月27日午後0時42分頃、福島第一原子力発電所から多核種除去設備の性能確認試験のために搬入された試料(水)の受け入れ作業を行っていたところ、福島第二原子力発電所3・4号機サービス建屋において、管理区域から退域する際に物品の汚染確認を行うチェックポイントにある小物モニタ脇の机上(非管理区域*)に放射性物質による汚染があることを、当社社員が確認しました。
原因については調査中です。
なお、汚染が確認された机上およびその他汚染の可能性がある箇所については、汚染拡大防止のため区画整理等を実施し、管理しております。
3・4号機サービス建屋のチェックポイントにある小物モニタ脇の机上の汚染については、その後の調査の結果、試料(水)の一部が漏れたものと判明しました。漏れた量は約2.5cc、汚染サーベイメーターによる放射能量測定で、表面汚染密度は約206Bq/cm2でした。
サービス建屋内の試料運搬通路について汚染確認を実施したところ、非管理区域で7ヶ所に汚染(最大700Bq/cm2超)が確認されたことから、汚染拡大防止のため、そのうち4ヶ所について汚染を除去し、3ヶ所について一時的に区画整理等を実施しております。
また、当該試料を運搬した福島第二原子力発電所の業務車両荷台(車両内)にも汚染が確認されましたが、車両の外表面に汚染が確認されていないことおよびサービス建屋屋外入口付近においても汚染が確認されていないことから、3・4号機サービス建屋以外には汚染がないと判断しております。
なお、本事象は実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則 第19条の17に基づく報告対象に該当することから、原因の調査結果等がとりまとまり次第、経済産業省原子力安全・保安院へ報告する予定です。
以 上
*非管理区域 管理区域は放射線による無用な被ばくを防止するため、また、放射性物質による放射能汚染の拡大防止をはかるため管理を必要とする区域で、非管理区域は管理区域外の区域。
※平成24年3月27日に公表した本文において一部誤りがございました。
本文中に「分析のため」という表現がございましたが、正しくは「多核種除去設備の性能確認試験のため」ですので、お詫びして訂正させていただきます。(平成24年4月13日)