プレスリリース 2011年

福島第一原子力発電所における淡水化装置(蒸発濃縮装置)からの放射性物質を含む水の漏えい事象を踏まえた対応に関する経済産業省原子力安全・保安院への報告について

                             平成23年12月8日
                             東京電力株式会社

 当社は、平成23年12月4日に福島第一原子力発電所の淡水化装置(蒸発濃縮装置)
において、放射性物質を含む水の漏えいが確認された事象について、本日、経済産
業省原子力安全・保安院より、「福島第一原子力発電所における蒸発濃縮装置から
の放射性物質を含む水の漏えいを踏まえた対応について(指示)」の指示文書を
受領いたしました。
                     (平成23年12月5日お知らせ済み)

 また、当社は、淡水化装置(蒸発濃縮装置)から漏えいした放射性物質を含む水
の海洋への流出量について評価を行い、結果(暫定)についてお知らせいたしまし
た。
                     (平成23年12月6日お知らせ済み)

 その後、当社は、受領した指示文書に基づき、漏えいが発生した原因の究明、再
発防止策の策定およびその他施設の健全性等の調査について、引き続き行っており
ますが、本日、指示があった内容について現在までの状況を、同院へ報告いたしま
したのでお知らせいたします。

                                  以 上

別紙「福島第一原子力発電所における蒸発濃縮装置からの放射性物質を含む水の漏
   えいを踏まえた対応について」(PDF 1.00MB)

* 指示文書
 「福島第一原子力発電所における蒸発濃縮装置からの放射性物質を含む水の漏
  えいを踏まえた対応について(指示)」
                       (平成23・12・05原院第1号)

  原子力安全・保安院(以下「当院」という。)は、平成23年12月4日に、貴社
 から、福島第一原子力発電所の蒸発濃縮装置から放射性物質を含む水が漏えいし
 ていることを確認した旨の報告を受けました。
  今回、放射性物質を含む水が屋外に漏えいしたことに鑑み、下記の措置を講じ
 るとともに、その結果については対応を行ったものから速やかに当院に報告する
 ことを求めます。

                  記

 1.今回の漏えいが発生した原因を究明し、再発防止対策を講ずること。
 2.今回の漏えいでは、蒸発濃縮装置からの漏えいの拡大を防止するための堰か
   らも漏えいが確認されたことから、他の堰について直ちにその健全性を確認
   し、必要に応じ補修等を行うとともに、巡視点検の強化、漏えい検出器の設
   置等の堰からの漏えい防止について、今後の対策計画を策定し、実施するこ
   と。
 3.今回の漏えいについて、海への放出の有無も含め、漏えい範囲及び漏えい量
   を確認し、放射性物質による周辺環境に対する影響を評価すること。



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