プレスリリース 2011年

福島第一原子力発電所における出入管理についての改善内容等について

                             平成23年8月8日
                             東京電力株式会社

 当社は、福島第一原子力発電所における作業員の所在が確認できないことに関連
し、平成23年7月7日、経済産業省原子力安全・保安院の立入検査を受けました。
 その際、核物質防護規定上の出入管理について、作業者証発行の際、公的身分証
の原本確認が行われていないこと、また本人への手渡しも行われていないことが確
認されたことから、同院より、出入管理についての改善内容等について報告するよ
う注意文書*を受領しました。
                     (平成23年8月1日お知らせ済み)

 本日、当社は以下のことをとりまとめ、原子力安全・保安院へ報告いたしました
のでお知らせいたします。

(1)出入管理についての改善内容
  (I) 平成23年7月19日より、写真付き公的証明書(運転免許証、パスポート、
      写真付き住民基本台帳カード、外国人登録証明書)により本人確認を行
      うこととしました。

  (II) 平成23年7月19日より、直接、本人へ立入証明書を手渡す手続きに改め
      ました。

  (III)さらに、本人確認を厳密に行うために、平成23年7月29日より写真付き
      立入証明書(入構登録証)の発行を開始しました。(今回の報告で新た
      に公表)

(2)連絡が取れない方の調査結果
  8月8日時点の連絡が取れない方は、150名(社員0名、協力会社150名)
  でした。
    3月:11名、4月:66名、5月:73名

  当社は、今後も、原子力発電所への出入管理を徹底してまいります。

                                  以 上

*注意文書
 東京電力株式会社福島第一原子力発電所における確実な出入管理の実施について
 (注意)
                      (平成23・07・27 原院第3号)

  平成23年6月20日、原子力安全・保安院(以下「当院」という。)は、貴社か
 ら福島第一原子力発電所における作業員の所在不明について報告を受け、同年7
 月7日、核物質防護規定上の出入管理の遵守状況について、核原料物質、核燃料
 物質及び原子炉の規制に関する法律(昭和32年法律第166号)第68条第1項の規
 定に基づき、同発電所への立入検査を実施しました。その結果、同発電所が定め
 る核物質防護規定における出入管理の運用方法と一部異なる運用がされており、
 立入者に対する本人確認に係る手続きが不十分であることを確認しました。
  原子力発電所へ入構しようとする者の本人確認に係る手続きは、核物質防護上
 重要な措置であり、貴社がこれを適切に行わなかったことは誠に遺憾であり、当
 院は、貴社に対して厳重に注意します。
  また、本人確認に係る手続きが不十分であったことの根本的な原因に対する改
 善を求めるとともに、改善内容を平成23年8月8日までに当院に報告することを
 指示します。
  併せて、同日までに所在不明者の調査結果の報告を求めます。

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