福島第一原子力発電所における当社社員の被ばく線量の評価作業状況について(続報)
平成23年6月10日
東京電力株式会社
当社は、福島第一原子力発電所における緊急作業時に従事した当社社員の内部被
ばく線量の評価作業を、順次実施しておりますが、5月30日に、当社男性社員2名
における甲状腺の体内放射能量(よう素131)が高いことが確認されたため、その
状況について公表しております。
その後、独立行政法人放射線医学総合研究所殿にご協力をいただき、当該社員2
名の被ばく線量の評価作業をお願いしております。
(お知らせ済み)
本日、同研究所殿より、これまでの評価結果について報告をいただき、これをも
とに内部被ばく線量の評価を行い確定しましたので、以下の通り、お知らせいたし
ます。評価の結果、当該社員2名とも緊急時の線量限度である250mSvを超えること
を確認いたしました。
なお、当該社員につきましては、健康診断の結果、健康への影響はないことが確
認されております。
【当該2名の作業員の被ばく線量】
・A氏:678.08mSv(内訳:外部被ばく 88.08mSv、内部被ばく590mSv)
・B氏:643.07mSv(内訳:外部被ばく103.07mSv、内部被ばく540mSv)
注)上記には5月分の免震重要棟内に滞在中の線量及び移動中の線量は評価中で
あることから含んでいない。これらは、評価後に加算して確定する予定。
また、緊急作業時に従事した当社社員の内部被ばく線量の評価作業の中で、昨日、
新たに、当社男性社員1名における甲状腺の体内放射能量(よう素131)が高めで
あることが確認された旨、測定・評価のご協力をいただいている独立行政法人日本
原子力研究開発機構殿より当社にご報告がありました。
今後、当該社員1名については、独立行政法人放射線医学総合研究所殿による健
康診断を受けるとともに、ご助言をいただきながら、内部被ばく線量の詳細評価を
行い、被ばく線量の確定作業※を行ってまいります。
以 上
* 被ばく線量の確定作業
作業に伴う被ばく線量と免震重要棟内に滞在中の被ばく線量を評価・加算す
るとともに、内部被ばくの預託実効線量(今後50年間に受ける放射線量)を評
価する作業。
一覧へ