電子レンジをどう活用していますか?
−電子レンジの使用実態調査と野菜の下ごしらえ試験結果について−
平成22年9月9日 東京電力株式会社 東京電力「TEPCOくらしのラボ」では、家庭における電子レンジの使用実態と調 理意識について、東京電力サービスエリア内2,060名を対象に調査・分析を実施し、 「電子レンジの使用実態調査と野菜の下ごしらえの試験結果」としてとりまとめま した。 概要は、以下の通りです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− <調査概要> ・調 査 名:「電子レンジの使用実態と意識に関する調査」 ・調 査 方 法:調査会社登録モニターによるインターネット調査 ・実 施 日:2010年8月10日〜11日 ・対 象:東京電力サービスエリア内に住む20代〜60代の女性(自分で調理を する方) ・有効回答数:2,060名 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (1)内食化と自宅の調理で活躍している電子レンジ(別紙1) ・平日の夕食に外食する回数が、1年前と比べ「減った、やや減った」と答え た方は36%を占め、「内食」の割合が高くなっている。<別紙1 Q1> ・週5〜6日以上自宅で調理をする方は、朝食は75%、夕食は95%を占める。 <別紙1 Q2> ・平日、休日ともにほぼ毎回使う調理家電は、コンロに次いで電子レンジが多 い。(夕食時は70%以上)<別紙1 Q3> ・電子レンジやオーブンレンジの使用により、「忙しくても効率よく料理をす るようになった」方が69%、「料理の幅が拡がった」とする方は52%であっ た。「料理の幅が拡がった」では、若年層ほどその割合が高い。<別紙1 Q4> ・電子レンジのレンジ機能を使用する頻度は、1日1回以上と答えた方が約90 %。現在の使用用途では、あたためや解凍に次いで「野菜の加熱(下ごしら え)」での使用が64%。今後もっと利用したい使い方では、「電子レンジだ けでできる料理(蒸し野菜や煮物など)」の53%に次いで、「野菜の下ごし らえ」が45%と高い。<別紙1 Q5,Q6> ・野菜の下ごしらえに電子レンジを使用する理由では、「時間短縮」が最も多 い(91%)。年代別では、若年層ほど「時間の短縮」や「洗い物の手間を減 らす」などをあげる割合が高く、年代が上がるにつれて「栄養価が残りやす いから」の割合が増える。一方で、「ランニングコストの安さ」は、世代を 問わず16%と低い。<別紙1 Q7> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 電子レンジは、コンロと同様に朝食・夕食の調理で、ほぼ毎回使用されており、 特に、若年層ほど、電子レンジによって料理の幅が拡がると感じている。また、従 来から、あたため直しや解凍に使われてきたが、野菜の下ごしらえ・蒸し野菜や煮 物の調理など、使用用途にも拡がりが見られる。野菜の下ごしらえに電子レンジを 活用する理由では、「時間短縮」が最も多く、「ランニングコストの安さ」は最も 少なかった。また、年代が上がるほど「栄養価が残りやすい」ことを理由に挙げて いる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2)電子レンジを使った野菜の下ごしらえの調理時間、コスト、栄養価(別紙2) ・お鍋を使って下ゆでを行う場合と比較して、調理にかかる時間を短縮でき、 コストも安い。じゃがいもの場合、調理時間は約10分短くなり、コストは約 1/7となった。 にんじん、ブロッコリー、小松菜については調理時間が半分以下となり、コ ストも割安になった。 ・栄養価については、電子レンジ加熱の方がビタミンCが多く残った。 ※食材の量や切り方などにより結果は異なる。栄養価は、食材の個体差も影響 する。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 野菜の加熱(下ごしらえ)に電子レンジを活用すると、調理時間の短縮やコスト 削減につながり、またビタミンCが多く残るという結果になった。また、「ゆで野 菜」という自動メニューを搭載している機種もあり、そのメニューを使用すれば、 時間や出力の設定をする手間もかからずに、簡単に美味しい調理が可能になる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− <参考1> サツマイモを「レンジ機能」と「オーブン機能」で加熱した場合の比較(くらしの ラボ試験結果) →電子レンジ加熱の方が、調理時間が早く、コストも安く、ビタミンCが多く残 る。 オーブン加熱の場合は、調理時間とコストは多くかかるが、麦芽糖量が多くな り甘さが電子レンジの2倍となった。素材やレシピによって「レンジ機能」と 「オーブン機能」を使い分けることが大切。 <参考2> 調理に費やす時間とお弁当作り(調査結果) →平日の調理時間は、朝食時「5分以上〜20分未満」、夕食時「30分以上〜1時 間未満」の割合が高い。<参考2 Q8> →お弁当を作る割合も55%と高く、若い年代ほどその割合が高まる(20代で約70 %)。<参考2 Q9> 以 上 添付資料 ・別紙1:内食化と調理で活躍する電子レンジ(PDF 31.8KB) ・別紙2:<試験結果>電子レンジを使った下ごしらえ(PDF 101KB) ・<参考1>くらしのラボ試験結果(PDF 40.8KB) ・<参考2>調理に費やす時間とお弁当作り(PDF 18.9KB)