『エアコン暖房の省エネ性と上手な使い方』について
−暖房にもエアコンはオススメ−
平成22年2月9日 東京電力株式会社 東京電力「TEPCOくらしのラボ」では、冬期における暖房器具の使用実態および、 暖房に対する意識について、東京電力サービスエリア内にお住まいの2,060名を対 象に調査・分析を実施し、『エアコン暖房の省エネ性と上手な使い方』としてとり まとめました。 概要は以下の通りです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− <調査概要> ・調 査 名:「暖房に関する調査」 ・調 査 方 法:調査会社登録モニターによるインターネット調査 ・実 施 日:2010年1月8日〜11日 ・対 象:東京電力サービスエリア内に住む20代〜60代の男女 ・有効回答数:2,060名(内訳:男性1,030名、女性1,030名) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (1)リビングの暖房器具の使用実態について・・・(別紙1) −エアコンの使用率は高いが、光熱費の安さに対する認識は低い− ・リビングにおけるメイン暖房器具(※1)はエアコンが約33%と最も高い。ま た、エアコン以外の暖房器具メイン使用者も、サブ暖房器具(※2)としての エアコン使用率は約30〜50%と最も高い。<別紙1:Q1〜Q2> ・暖房で重視する点については、「光熱費が安い(62%)」が最も高く、次い で「部屋全体が暖まる(54%)」「部屋がすばやく暖まる(48%)」。一方、 エアコンを使用する理由では、暖房能力や利便性、安全性が上位にあがった が、「光熱費が安い」を選択した割合は8%にとどまり、この割合は他の暖 房器具と比べても最も低い。<別紙1:Q3〜Q5> ・暖房使用時間が長くなるほどエアコンの使用率が減少傾向にある点からも、 多くの利用者は光熱費の安さに対する認識が低いことが推察される。<別紙 1:Q6> ・同じ熱量を発生させる場合の暖房器具別コストを試算比較すると、エアコン はヒートポンプ技術により、1のエネルギーで5〜6倍(※3)のエネルギー を発生させることが出来るので、最も低コストで、CO2排出量も少ない。 (別紙1:試算結果4ページ) ↓ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− エアコンは省エネ性および環境性に優れているため、冷房時だけではなく、暖房 時においてもオススメできる暖房器具。特に未就学児や高齢者のいる世帯など、在 宅時間および、暖房使用時間が長い方にはオススメ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2)エアコンの上手な使い方・・・(別紙2) −タイマー機能の活用で、省エネ性,快適性がアップ− ・エアコンのタイマー機能を利用している人は約5割。<別紙2:Q7> ・エアコンは、立ち上がり時に消費電力が最も大きくなり、設定温度に達する と小さくなって安定する運転特性をもつ。この運転特性をふまえて、起床の 30分くらい前にタイマーを設定してピーク時間をずらすことにより、朝の仕 度時に複数の家電を同時に使うことができるとともに、寒い思いをすること なく快適に起床できる。(別紙2:試験結果6ページ) <参考> 1:向上するエアコンの満足度と省エネ性能 エアコンの省エネ性は年々向上。購入年が新しいほど、満足度も向上。 2:各場所の特徴と適した暖房器具 暖房使用時間や空気の換気量等、その場所の特徴に適した暖房器具を選び、 スポット的な活用をすることにより、省エネ性,快適性を向上させることが 可能。また、各場所の温度差を少なくすることは、高齢者同居世帯において は、ヒートショック(※4)対策としても有効。 ※なお、当内容に関しては、2月10日(水)〜12日(金)の間、東京ビッグサイ トで開催されるENEX2010(第34回 地球環境とエネルギーの調和展: http://www.enex.info/)においてもご紹介しておりますので、ぜひご来場く ださい。 ※1 最も使用時間が長い暖房器具。 ※2 メインの次に使用時間が長い暖房器具。 ※3 最も効率的に稼働した場合。効率は住宅構造や外気温等の運転状況によって 異なります。 ※4 急激な温度変化によって、血圧の急変動や脈拍が速くなり、心臓や血管に大 きな負担がかかること。 以 上 添付資料 ・別紙1:リビングの暖房器具の使用実態(PDF 53.6KB) ・別紙2:エアコンの上手な使い方(PDF 31.6KB) ・<参考1>向上するエアコンの満足度と省エネ性能(PDF 20.7KB) ・<参考2>各場所の特徴と適した暖房器具(PDF 28.4KB)