プレスリリース 2009年

柏崎刈羽原子力発電所6号機の計画停止について

                             平成21年12月25日
                             東京電力株式会社

 当社柏崎刈羽原子力発電所6号機(改良型沸騰水型、定格出力135万6千キロワ
ット)につきましては、平成21年12月24日より国の総合負荷性能検査を受検する予
定でしたが、12月23日、各制御棒に2系統設置されている制御棒位置表示機能のう
ち、1本の制御棒の1系統に不具合が発生しました。当該制御棒の位置表示機能に
ついては、残りの1系統で正しく表示されており安全上の問題はないものの、万全
の状態で総合負荷性能検査を受検するため、12月24日からの総合負荷性能検査の受
検については延期することといたしました。
                     (平成21年12月23日お知らせ済み)

 その後、当該系統の原子炉格納容器外の設備について、制御盤やケーブルなどの
調査を行った結果、異常は確認されなかったこと、また、電気回路の異常を検知す
る試験を行った結果、原子炉格納容器内の回路で異常を検知したことから、原子炉
格納容器内の制御棒の位置検出器周辺に不具合があるものと推定いたしました。
 当該制御棒の位置表示機能については、現在も残りの1系統で正しく表示されて
おり安全上の問題となるものではありませんが、万全の状態で総合負荷性能検査を
受検するため、本日、プラントを計画的に停止し、当該部を点検することといたし
ました。

 今後、プラント停止のための準備を行い、本日午後6時頃より発電機出力の降下
操作を開始し、12月26日午前4時半頃に原子炉を停止する予定です。
 その後、約2週間かけて、不具合が想定される当該位置検出器の点検・交換等を
実施し、準備が整い次第プラントを再起動する予定です。

 なお、6号機の不具合を踏まえ、7号機の全制御棒の動作や位置表示装置の表示
等について確認を行い、同様の不具合はないことを確認しております。
 また、今回不具合が想定される当該位置検出器と同型の検出器は、十分な使用実
績を有する検出器であり、これまでの調査により、本事象は当該ケーブルを含む検
出器単体の故障により発生したものと推定しております。
 6号機と同型の改良型沸騰水型である7号機で使用されている検出器は、今回不
具合が想定される当該位置検出器と型番が異なっており、7号機では同型の検出器
は使用されておりません。

                                  以 上

* 制御棒の位置検出器
   当該プラント(改良型沸騰水型プラント)において信頼性向上の観点から2
  重化されたもので、1系統の故障に備え、1系統に不具合が発生した場合には
  もう1系統で制御棒の位置の監視を行う設計となっており、予め手順書が整備
  されている。保安規定においては、仮に制御棒1本の動作不能が生じた場合
  (制御棒位置が確認できない場合を含む)には、そのままの状態での運転継続
  が可能となっている。なお、沸騰水型プラントにおいては、1系統で監視して
  いる。

添付資料
・別紙:柏崎刈羽原子力発電所6号機制御棒駆動機構の設備概要図(PDF 77.6KB)



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