空調用の高効率空冷式ヒートポンプ氷蓄熱ユニット「コンパクトキューブICE」の共同開発・販売について
2009年6月9日
三菱電機株式会社
東京電力株式会社
三菱電機株式会社(執行役社長:下村節宏、本社:東京都千代田区)と東京電力
株式会社(取締役社長:清水正孝、本社:東京都千代田区)は、このたび、高効率
空冷式ヒートポンプチラー※1「コンパクトキューブ※2」との組み合わせによるシ
ステム全体のイニシャルコストの低減、および高効率化を実現したビル・工場向け
空調用の高効率空冷式ヒートポンプ氷蓄熱ユニット「コンパクトキューブICE(以
下、本製品)」を共同開発いたしました。
本製品は、三菱電機株式会社が6月22日から受注、9月から出荷いたします。
氷蓄熱ユニットは、電気式ヒートポンプでつくる冷水と温水を空調に使用すると
ともに、夜間の製氷運転でつくる氷の冷気を昼間に利用するため、CO2排出量削
減と電力負荷平準化の効果が高い一方、イニシャルコストが高いため、空冷式ヒー
トポンプチラーと組み合わせたシステムに高いニーズがあります。しかしながら、
これまで両ユニットの組み合わせは、システム設計・構築が複雑になるためコスト
が高くなるなどの課題がありました。
本製品は、「コンパクトキューブ」との組み合わせに対応しており、システムコ
ントローラーによって両ユニットの同時制御運転システムを容易に構築できるよう
にしました。また、従来機※3に比べて低価格化、製氷運転時のエネルギー消費効
率(COP)を51%向上した業界トップクラスの高効率化を実現しております(冷房
追い掛け運転時34%向上、暖房運転時8%向上)。
なお、冷水と温水を都市ガス、重油、灯油等の燃料でつくる吸収冷温水機と比較
した場合、年間で54%のCO2排出量削減、44%の省エネルギー、71%のランニン
グコスト低減効果があると試算※4しております。
<本製品の概要>
<本製品の特長>
1.空冷式ヒートポンプチラー「コンパクトキューブ」との組み合わせに対応
2.従来の氷蓄熱ユニットに比べて高効率化を実現
3.夜間の製氷運転時において業界トップクラスの低騒音化を達成
4.豊富なラインアップ
三菱電機株式会社は、主に吸収冷温水機からの置き換えおよび既設氷蓄熱ユニッ
トを更新されるお客さまを対象とし、本製品を販売してまいります。
東京電力株式会社は、今後とも省エネルギー・CO
2削減効果の高い機器の開発
と普及を促進するとともに社会全体のエネルギー利用効率向上のための取り組みを
通じて、低炭素社会の実現に向けて貢献してまいります。
以 上
※1:空冷式ヒートポンプチラー
ビルや工場等の空調に使用する冷水と温水を電気式ヒートポンプでつくる機
器で、蓄熱機能を持たず、冷暖房の排熱を外気へ放熱する熱交換器を備えた
もの。
※2:コンパクトキューブ
平成20年4月に発売した三菱電機製空冷式ヒートポンプチラーで、関西電力
株式会社、中部電力株式会社、三菱電機株式会社の共同開発製品。
平成20年度省エネ大賞「省エネルギーセンター会長賞」を受賞。
「コンパクトキューブ」は三菱電機株式会社の登録商標。
※3:従来機
三菱電機製空冷式ヒートポンプ氷蓄熱ユニット(KAH-P5000E)
※4:吸収冷温水機を本製品に置き換えた場合の試算
添付資料
・別紙1:
空調用の高効率空冷式ヒートポンプ氷蓄熱ユニット「コンパクトキュー
ブICE」の特長(PDF 48.0KB)
・別紙2:
空調用の高効率空冷式ヒートポンプ氷蓄熱ユニット「コンパクトキュー
ブICE」の外観(PDF 29.1KB)
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