平成20年9月22日
東京電力株式会社
当社は、平成19年7月16日に発生した新潟県中越沖地震を踏まえ、経済産業省
原子力安全・保安院から柏崎刈羽原子力発電所の安全確保に関する指示*1を受
け、平成20年5月22日に同発電所敷地周辺における地質調査結果と新潟県中越沖
地震時に取得された地震観測データの分析の結果を踏まえた同発電所の基準地震
動に係る報告書を同院へ提出いたしました。
(平成20年5月22日お知らせ済み)
その後、国の審議会*2におけるご審議等を踏まえ、同発電所の基準地震動に
係る報告書の見直しを行い、本日、同院へ提出いたしましたので、お知らせいた
します。
1.主な見直し箇所(内容は別添資料参照)
F−B断層について、その断層長さの評価を36kmとしました。また、長岡平
野西縁断層帯について、その地震動の評価において断層傾斜角の不確かさを考
慮しました。さらに、これらの内容を反映して地震動評価を行い、基準地震動
を見直しました。
2.基準地震動の見直し
基準地震動を見直した結果、1〜4号機の解放基盤表面における基準地震動
の最大加速度は2,300ガル、5〜7号機の解放基盤表面における基準地震動の
最大加速度は1,209ガルとなりました。
これをもとに、原子炉建屋基礎版上の地震動を評価した結果、1〜4号機側
の最大加速度は約700〜850ガル、5〜7号機側の最大加速度は約610〜740ガル
となりました。
3.今後の対応
当社は現在、施設の耐震安全性の向上を図るため、1〜7号機の全てに対し
て原子炉建屋基礎版上で1,000ガルの揺れを想定し、設備の耐震クラスに応じ
た工事を実施しております。今回の基準地震動の見直しについては、原子炉建
屋基礎版上の地震動を評価した結果から、この耐震強化工事に影響を与えるも
のではないものと考えておりますが、今後、見直した基準地震動による施設の
耐震安全性評価を進めてまいります。
以 上
○別添資料
・柏崎刈羽原子力発電所における平成19年新潟県中越沖地震時に取得された地
震観測データの分析及び基準地震動に係る報告書の見直しについて(概要)
(PDF 141KB)
*1 柏崎刈羽原子力発電所の安全確保に関する指示
「柏崎刈羽原子力発電所における平成19年新潟県中越沖地震時に取得され
た地震観測データの分析及び耐震安全性への影響評価について」
(平成19年7月16日付平成19・07・16原院第1号)
1.今回の地震時に取得された地震観測データの分析
2.今回の地震に対する安全上重要な設備の耐震安全性の確認
「平成19年新潟県中越沖地震を受けた柏崎刈羽原子力発電所の安全確保に
ついて」
(平成19年7月16日付平成19・07・16原院第2号)抜粋
今回の地震時に取得された地震観測データの分析及び安全上重要な設
備の耐震安全性の確認を進めること。
*2 国の審議会
総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会 耐震・構造設計小
委員会
地震・津波、地質・地盤合同ワーキンググループ
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