当社・柏崎刈羽原子力発電所における新潟県中越沖地震後の主な点検・復旧作業
の状況および不適合についてお知らせいたします。
1.主な点検・復旧状況
○平成20年2月8日から2月14日までに点検および復旧を完了したもの
・2号機 燃料・制御棒点検(燃料):2月1日完了*
・2号機 燃料・制御棒点検(チャンネルボックス):2月12日完了
・3号機 原子炉再循環系配管維持基準適用箇所点検(超音波探傷試験)
:2月13日完了
・6号機 観測用地震計収録装置取替作業:2月8日完了
*:今週追加したもの
○平成20年2月15日から2月21日までに点検および復旧を開始するもの
・1号機 燃料・制御棒点検(制御棒):2月15日開始
・3号機 所内変圧器(工場搬出準備):2月20日開始
・3号機 主発電機点検:2月18日開始
○平成20年2月10日から3月8日までの主な点検・復旧作業実績・予定
・「新潟県中越沖地震発生による柏崎刈羽原子力発電所の
主な点検・復旧作業予定(4週間工程)」・・・別紙
2.新潟県中越沖地震後の点検・復旧作業に係る不適合
「新潟県中越沖地震後の点検・復旧作業における不適合等に係る当面の公表に
ついて」にもとづく、平成20年2月7日から2月13日までのトラブル情報の発生
状況については次のとおりです。
○トラブル情報(中越沖地震関連) <平成20年2月7日〜2月13日発生分> ○その他
・7号機 原子炉ウェルライナーの漏えいにつながる微小な傷(合計2箇所、
長さ約3mmおよび約2mm)について、原因調査を実施しました。
調査の結果、傷が発生した部位はライナーの溶接部であり、建設時の溶接
において、構造上溶接作業に困難を伴う箇所であったために溶け込み不足
(未溶接部)が発生したことおよび、溶接の仕上げ加工としてグラインダ
により溶接余盛部を除去していたことにより、残存板厚が薄くなっていた
ことを確認しました。
その後、新潟県中越沖地震の影響により当該部近傍にスロットプラグが接
触し、貫通傷が発生したものと推定しました。
原因調査のために切り出した跡(ライナー本体側)については、平成20年
2月26日までに溶接により補修を実施する予定です。次回の原子炉ウェル
水張り時に原子炉ウェルからの漏えいの有無を確認します。
・3号機 前回点検時に確認された原子炉再循環系配管のひび部(1継手)
について、超音波探傷試験による点検を平成20年1月22日から2月13日に
実施しました。当該継手を点検した結果、新たにひびと判断すべきものは
確認されませんでした。また、ひびの深さについては今後、ひび部の断面
観察について、配管切断に必要な準備を進めます。
・固体廃棄物貯蔵庫 ドラム缶確認本数 20,027本(平成20年1月31日現在)
・不適合情報(中越沖地震関連、As、A、B、C、Dグレード、対象外) 以 上 添付資料
・別紙:新潟県中越沖地震発生による柏崎刈羽原子力発電所の主な点検・復旧作業予定
(4週間工程)(PDF 105KB)
・参考資料1:放射性物質を含む大型水槽の確認状況一覧(PDF 16.3KB)
・参考資料2:固体廃棄物貯蔵庫ドラム缶確認本数(平成20年1月31日現在)(PDF 10.8KB)
・参考資料3:柏崎刈羽原子力発電所 燃料・制御棒点検状況(PDF 15.8KB) |