平成19年5月25日
東京電力株式会社
当社は、本日、中国国家電網公司(本社:北京市 総経理:劉振亜[リュウゼン
ヤ])との間で、2回線100万V送電線の設計に関する技術コンサルティング契約
を締結いたしました。
中国では、近年の著しい経済発展に伴い電力需要が急増しており、総発電設備
の容量は、2000年末から2006年末までの6年間で約2倍となりました。引き続き
電源開発は急ピッチで進められ、2020年末には10億kWまで増加すると予測されて
おります。(東京電力の2006年度末の総発電設備容量:7,493万kW【他社受電含
む】)
これらの電源開発地点は、石炭の産地である北部・北西部や水力資源の豊富な
南西部に集中しており、電力多消費地である大都市が東部沿岸部にあることから、
これらを連系する長距離・大規模送電ネットワークを形成することが必須となっ
ています。
こうした中、当社は、わが国における100万V送電線の建設実績(注1)を踏ま
え、2005年10月から2006年6月まで、山西省晋東南[さんせいしょうしんとうなん]
変電所(山西省長治市[さんせいしょうちょうじし])〜湖北省荊門[こほくしょう
けいもん]変電所(湖北省荊門市)間(約650km)の100万V送電線(1回線)の設
計に関する技術コンサルティングを実施いたしました(注2)。
そうした実績を踏まえて、このたび、さらに供給信頼度の高い2回線100万V送
電線の設計に関する技術コンサルティングについて、中国国家電網公司より新た
にご要請をいただき、本日、契約の締結に至ったものです。
当社は、今後も技術コンサルティング等を通じて、中国における最適な送電ネ
ットワークの構築に協力してまいります。
以 上
(注1)東京電力は電力中央研究所などと共同でUHV(Ultra High Voltage:
100万V級)送電技術を開発し、1999年にはUHV設計の送電線約430km
を完成させ、現在50万Vで運転中。
(注2)2005年6月に電力中央研究所と共同で、中国国家電網公司と「100万V送
電技術コンサルティングに関する覚書」を締結(2005年6月2日お知ら
せ済み)。
添付資料
・別紙1:中国の電力事情と中国国家電網公司の概要(PDF 20.2KB)
・別紙2:東京電力のUHV設計送電線(PDF 51.6KB)
・参考:東京電力と中国との交流について(PDF 12.6KB) |