プレスリリース 2006年

福島第二原子力発電所4号機の点検停止の調査結果について

                             平成18年5月22日
                            東京電力株式会社

 当社・福島第二原子力発電所4号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)
は、定格熱出力一定運転中のところ、平成18年5月5日、タービン建屋1階の相
分離母線ダクト部から油の滴下(10秒に1滴程度)が認められたことから、油
の漏れ箇所の調査および滴下している油の分析を実施した結果、主変圧器の絶縁
油などが漏れている可能性があることがわかりました。
 油の滴下は現在、5秒に1滴程度で、漏えい量は少なく、ただちにプラントの
運転に支障を与えるものではありませんが、点検・補修を実施するため、プラン
トを停止することといたしました。
 本事象による外部への放射能の影響はありません。
                    (平成18年5月15日お知らせ済み)

 調査の結果、主変圧器本体の端子取付けボルト部から油(絶縁油)のにじみが
確認されました。
 このことから、相分離母線ダクト部から油が滴下した原因は、当該端子取付け
部のシール機能が低下したため、主変圧器の内圧により絶縁油がにじみ出し、に
じみ出した油が冷却器のファンの送風により相分離母線ダクト内部に飛散したこ
とによるものと推定いたしました。

 対策として、当該端子取付け部(6箇所)および類似箇所(9箇所)について、
シール材で密閉いたしました。
 当該端子取付け部のシール機能の健全性を確認した後、準備が整い次第、原子
炉起動操作を開始いたします。

                                 以 上

*:相分離母線ダクト部
  タービン建屋の主発電機から屋外に設置している主変圧器までの区間に、送
  電のため使用している導体を個別に保護・絶縁するための金属製の筒の部分。

添付資料
・4号機 油の滴下および油にじみ箇所図(PDF 16.6KB) 


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