平成16年3月26日
東京電力株式会社
当社は、本日、「アクシデントマネジメント整備後確率論的安全評価報告書」を取
りまとめ、経済産業省へ提出いたしました。
アクシデントマネジメントについては、平成14年5月、整備したアクシデントマネジ
メントの内容を「アクシデントマネジメント整備報告書」、その有効性を「アクシデ
ントマネジメント整備有効性評価報告書」にそれぞれ取りまとめ、経済産業省へ提出
しております。(平成14年5月29日お知らせ済み)
今回の報告書は、経済産業省の依頼に基づき、「アクシデントマネジメント整備有
効性評価報告書」で評価を実施した代表炉以外の全ての当社原子力プラントについて
も確率論的安全評価を実施し、アクシデントマネジメントの有効性を確認したもので
す。
報告書の概要は、以下に示す通りです。
(1)アクシデントマネジメント策の概要
今回の評価対象プラント(福島第一原子力発電所3〜6号炉、福島第二原子力発
電所2〜4号炉、柏崎刈羽原子力発電所1〜5号炉および7号炉)について、プラ
ントの型式毎に主要な系統・設備と整備したアクシデントマネジメント策(代替反
応度制御、代替注水手段、原子炉減圧の自動化、格納容器からの除熱手段、および
電源供給手段)の概要を示しています(別紙1参照)。
(2)アクシデントマネジメントの有効性評価
今回の評価対象プラントに対して、アクシデントマネジメント整備後の状態につ
いて確率論的安全評価を実施し、その結果を取りまとめています。
評価の結果、いずれのプラントについても、平成14年5月に評価した代表炉と同様
に、アクシデントマネジメントの整備により炉心損傷頻度、格納容器破損頻度がと
もに低減されており、プラントの安全性がさらに向上していることを確認いたしま
した(別紙2参照)。
今後とも、原子力発電所の安全性の維持、向上に万全を尽くすとともに、このよう
な積極的な報告を行うことを通じて、原子力発電所の安全性に対する社会のより一層
のご理解と信頼を得られるよう、継続して努力していきたいと考えております。
以 上
[別紙1]アクシデントマネジメント策の例(平成14年5月に報告した内容と同様)(PDF 36.3KB)
[別紙2]確率論的安全評価(PSA)結果の例(今回の報告対象)(PDF 22.5KB) |