平成16年3月4日
日本調理機株式会社
東京電力株式会社
関西電力株式会社
東北電力株式会社
日本調理機株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役社長:斎藤隆哉)と東京電力株
式会社(本社:東京都千代田区、取締役社長:勝俣恒久)、関西電力株式会社(本社:大
阪市北区、取締役社長:藤洋作)、東北電力株式会社(本社:宮城県仙台市、取締役社長:
幕田圭一)の4社は、このたび学校給食センターなどのお客さまを対象とした「高効率食
器洗浄機」を共同で開発し、本年7月より日本調理機株式会社から販売いたします。
学校給食センターなどでは、食器洗浄に大量の温水を使用することから、使用水量やエ
ネルギーコストの削減に対するニーズが高まっております。
今回の開発機は、そうしたニーズにお応えするために、洗浄した食器の衛生面において
(社)日本厨房工業会[注1]規格に準拠しつつ、一度すすぎで使用した水を再度すすぎ
に使用する「Wすすぎ方式」[注2]を採用し、コンベアータイプの洗浄機[注3]とし
ては業界最少レベルの使用水量(420L/時間)[注4]を実現したほか、機器に設置され
た除湿装置で回収した排熱をすすぎ水に活用することにより、エネルギー効率の大幅な向
上を図りました。
さらに、洗浄ポンプの能力を強化して水圧を上げるとともに、食器汚れ面に対して洗浄
水を鋭角にあてる「ナイフカット洗浄方式」[注5]などを採用することにより、従来と
比較して約2倍の洗浄能力(3,230枚/時間)[注6]も実現いたしました。
こうした工夫により、使用水量を従来機と比較して約80%削減でき、トータルランニン
グコストも約80%の大幅な低減を実現いたしました。
その他、清掃などのメンテナンスの容易さや、安全性、作業効率性の向上など、快適な
厨房環境を実現する食器洗浄機となっております。
電力各社は、エネルギー間競争が激化するなかで、お客さまのエネルギーコスト低減の
ニーズにお応えするとともに、業務用厨房においても電化厨房を選択いただけるように、
高効率・低コストタイプの機器の開発に積極的に取り組んでおります。今回開発した食器
洗浄機はこうしたお客さまのニーズに十分お応えするとともに、業務用厨房分野における
電気のシェア拡大にも寄与するものと期待しております。
日本調理機株式会社では、今後、学校給食センターを中心に病院や事業所の給食施設な
どを対象に新設やリニューアルを含めた幅広いお客さまに積極的に販売をおこなってまい
ります。販売価格(本体価格)は標準的な仕様のタイプ[注7]で1,590万円を予定して
おります。
なお、今回の開発機は、今年3月に開催される「第4回厨房設備機器展(主催:(社)
日本厨房工業会)」[注8]でご紹介する予定です。
以 上
[注1](社)日本厨房工業会:業務用食品設備や機器の標準化ならびに評価・認定機関。
[注2]Wすすぎ方式:循環すすぎ槽を設置し、一度すすぎで使用した水を再度すすぎに
使用し食器を2回すすいで仕上げる方式。
[注3]コンベアータイプの洗浄機:一方向から食器を入れ、コンベアーで食器を移動さ
せながら洗浄・すすぎを行う洗浄機。
[注4]使用水量(420L/時間):食器洗浄機を1時間稼働させた時に必要とする水量。
従来機の使用水量は1,520L/時間程度。
[注5]ナイフカット洗浄方式:皿を斜めに立て食器汚れ面に対して洗浄水を鋭角にあて、
もっとも効果的に洗浄する方式。
[注6]洗浄能力(3,230枚/時間):1時間あたりに洗うことのできる食器の枚数。従
来機の洗浄能力は1,410枚/時間程度。
[注7]標準的な仕様のタイプ:今回開発した食器洗浄機の標準的な仕様のタイプで、使
用水量は420 L/時間、洗浄能力は3,230枚/時間。
2,000食分の食器(6,000皿程度)を2時間弱で洗浄す
ることが可能。
[注8]「第4回厨房設備機器展」開催概要:2004年3月9日(火)〜12日(金)
東京ビックサイト東展示棟1〜6にて開催
[別紙1]今回開発した高効率食器洗浄機の主な特長(PDF 18.2KB)
[別紙2]学校給食センター対応高効率食器洗浄機システムイメージ図(PDF 116KB)
[別紙3]開発体制(PDF 17.8KB)
[別紙4]学校給食センター対応高効率食器洗浄機仕様書(PDF 17.3KB) |