DX変革事例

ドローン自動飛行システム活用による送配電の保全高度化

  • 設備の巡視・点検業務は現地出向による目視確認が基本であり、多くの人手と時間が必要

  • 送配電設備の老朽化や、少子高齢化等の影響による点検作業員の減少が課題であり、安定供給がより一層困難になることが懸念

  • 自動飛行ドローンによる設備状態把握・AIによる異常検知により、災害時の早期復旧や、巡視・点検業務の効率化・省力化を企図

取り組みのポイント

  • AI×ドローンによる設備保全の高度化

    • 設備保全業務で蓄積した設備の3Dデータやノウハウを基に、
      安全性の高いドローン自動飛行システムを構築

    • 2013年から蓄積する膨大な設備画像データ等を活用

    • AIを活用することで画像データから高精度な設備診断

  • 多様なアライアンス

    • 大手System Integratorと協働し、複数のAIやシステムを
      連携・一元化

    • 電力各社、大手System Integratorと事業組合を発足

取り組みの展望

    • 災害時の迅速な状況把握を通したレジリエンス強化を企図

    • 点検業務の自動化・出向レス化により、業務時間を大幅削減、点検コストも大幅削減見込み

図

担当者の声

ドローンは何でもできるイメージがありますが、規制や制約も多く設備保全への活用方法を具体化することに苦労しました。設備主管部のメンバーも交えたプロジェクト体制により、将来の姿を具体化して導入を進めています。また、激甚化する災害による被害をいち早く把握し早期復旧へつなげための備えとしても期待されていますので、お客さまや社会のために貢献すべくこれからも取り組んでいきます。

東京電力パワーグリッド
技術・業務革新推進室
DX推進グループ
篠原 良介

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