近年、温暖化の影響で尾瀬周辺は小雪の年が増えていますが、今年の2月初旬は大寒波が押し寄せ、2メートル程の降雪がありました。雪が降ると、雪の重みによる崩壊を防ぐため、尾瀬ヶ原に架かるヨッピ吊橋の除雪、コンクリート橋脚で支えている東電尾瀬橋の点検が必須となります。
通常ならば除雪はヘリコプターで移動しますが、今回は吹雪いて悪天候だったため、特別に許可を得たスノーモービルを使用※しました。移動時、川に所々に掛かるスノーブリッジを通過しますが、河川全体が凍っていない場合もあるため、転落しないよう慎重に進みます。
※特別保護地区は、自然公園法によりスノーモービルの乗り入れは禁止
また、吹雪の中での除雪はきつい作業ではありますが、時折太陽が顔を出し、辺り一面を照らすその光景は幻想的で、疲れを一気に飛ばしてくれます。ヨッピ吊り橋や東電尾瀬橋、鳩待峠公衆トイレの除雪作業は設備を管理する東京電力リニューアブルパワーが行い、尾瀬の山の鼻地区、尾瀬沼地区の配電線の支線周りの除雪は一般送配電事業者である東京電力パワーグリッドが行っています。

スノーモービルでの移動(許可車両)

川上川のスノーブリッジを慎重に移動

除雪前のヨッピ橋

除雪後のヨッピ橋

一瞬、陽に照らされる至仏山