尾瀬ニュース

尾瀬に行こォゼ! vol.51「雪上のフィールドサイン」

2025年2月3日

 

冬真っ盛り、銀世界の尾瀬。雪深い山に人の気配はなく、しんと静まり返っています。
そんな生き物の息遣いを一見では感じさせない銀世界ですが、ふと足元をよく見てみると、野ウサギ、イタチの仲間であるテン、野ネズミ、ムササビといった可愛いらしい動物たちの足跡が残されています。

ウサギは、冬になると寒さから身を守るように冬用の毛に生え変わり、木の芽などを食べて冬を越します。尾瀬の野ウサギも白樺の冬芽を食べていることが、食痕から確認できました。また、オコジョも冬眠せず、餌を探し回りながら冬を生き延びます。動物の足跡や食痕、糞などは「フィールドサイン」と言われ、これらから、何の動物が、どのようにして過ごしているかを想像したり、把握することができます。

また、冬眠せずに餌を探し回っている動物がいる一方で、ツキノワグマは冬眠をします。雪解けが近くになると目を覚まし、歩き回る様子が足跡から確認できます。クマは、自分の巣穴の在りかを明かさないために、自分の足跡を故意に2回踏むことで足跡を隠す「跡結び」と呼ばれる行動をとります。このことも、フィールドサインから読み取れます。

フィールドサインは雪上だけでなく、皆さんの身近な公園、河川敷、田んぼ、林などでも見つけることができます。ご近所を散歩がてら、なかなか会えない隣人たちの存在を探してみるのはいかがでしょう。

写真01

特徴的な野ウサギの足跡

写真02

交錯するテンと野ウサギの足跡

写真03

新雪後に見られる動物の肉球

写真04

ムササビの足跡と飛膜

写真05

白樺の芽を食べた野ウサギの食痕

写真06

2回踏まれているのが分かるツキノワグマの足跡
(雪解け時)

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