自然豊かな尾瀬は、♪夏が来れば思い出す はるかな尾瀬 遠い空、の『夏の思い出』の歌でもよく知られるように、さわやかな夏、または紅葉の秋、のイメージが強いのではないでしょうか。
それもそのはず、毎年11月上旬には尾瀬へのアクセスルートは冬季閉鎖され、ほんの一部の山小屋関係者や作業者を除き、一般の方は尾瀬に入ることができなくなるのです。
長年の尾瀬ファンであっても、真冬の尾瀬は“未開の地”でした。
しかし、地元のスキー場関係者やガイドさんらが設立した(一社)尾瀬アウトドアスポーツ振興会によって、昨年より『ナショナルパーク尾瀬キャットツアー』が始まり、冬の尾瀬が一気に身近な存在になってきました。
CAT(雪上車)に乗り込み約1時間、富士見峠に到着したらスノーシューやスキーに履き替えます。天上の楽園と呼ばれるアヤメ平までお散歩感覚で楽しめる「スノーシューツアー」、スキーやスノボを存分に楽しむ上級者向けの「バックカントリーツアー」は、4月上旬頃まで開催される予定です。
「尾瀬に雪上車で乗り込むなんて、自然環境に悪いんじゃない?」と心配されるかもしれませんが、湿原にたくさんの雪が降り積もり、土壌が守られているこの時期にだけできる特別なツアーなのです。
しかも、ツアーでの利益は全て富士見峠の整備や尾瀬全体の活性化に充てられます。
“バックカントリー”とは、人の手によって整備されていない、自然のままの雪山や森林のこと。 天候に恵まれれば、アヤメ平の雪原から眺める燧ケ岳、至仏山、尾瀬ヶ原と尾瀬の“自然そのもの”の絶景を360度のパノラマで眺めることができます。
今年は、冬の尾瀬にデビューしてみてはいかがでしょう!?
※ツアーの詳細は↓をご確認ください
尾瀬アウトドアスポーツ振興会 https://ozeoutdoorsports.com/
雪上車一時間ほどで富士見峠へ
森の中をスノーシューやスキーで
雪庇(セッピ)の縁を歩いて
30分ほど歩けばアヤメ平(燧ケ岳)
アヤメ平からの尾瀬ヶ原
アヤメ平から至仏山