みなさまは「白虹(はっこう)」をご存知ですか?
通常「虹」と言えば、雨上がりの空にかかる七色のアーチをイメージされるのではないでしょうか。
白虹とは、「幻の虹」とも言われる「白い虹」です。
通常の虹は、太陽の光が「雨(空気中の水滴)」で屈折することにより光が七色に分かれて目に映りますが、白虹は、太陽の光が細かい「霧」で屈折するため、光が分かれずに白いままアーチを作ります。
白虹の出現にはいくつかの条件がありますが、主に「朝もやがかかっている晴れた早朝」で「太陽を背にした方向」に現れます。
尾瀬は、早朝の気温が低く湿原が朝もやに覆われやすいので、いいタイミングで太陽の日差しの角度が合えば、白虹に出会うことができます。時には「二重の白虹」が現れることも!
朝いちばんに白虹に出会えた日は、とても良い気分で一日を過ごすことができます。
白虹が出現する時間帯は早朝なので、「山小屋に宿泊された方」は出会えるかもしれません。
尾瀬の景色は少しずつ秋模様に変わってきましたが、まだまだ夏の花も元気で、植生保護柵の中には「サワギキョウ」の群生を見ることができます。
次に尾瀬にいらっしゃるときは、ぜひ山小屋に宿泊して、「幸せを呼ぶ白虹」に出会うチャンスをGETしてください!
山ノ鼻地区周辺の「研究見本園」で撮影した白虹
東電小屋前で撮影した白虹
山ノ鼻地区周辺の「研究見本園」のサワギキョウ