8月の尾瀬ヶ原は、湿原に群生する花の競演も“ひと休み”の時期です。
それでも、夏風吹き抜ける尾瀬ヶ原を歩けば、尾瀬好きさん達が注目する夏らしい花々を目にすることができます。
尾瀬に咲く「トリカブト」や「サワギキョウ」は毒をもつ植物としても知られていますが、花粉を運んでくれる「マルハナバチ」に合わせて、花の形や大きさを進化させてきたと言われています。
「サワギキョウ」は、自家受粉しないよう開花時期に雄しべが先に成熟して花粉を出し、受粉後に雌しべが成熟(雄性先熟)します。逆にヒツジグサは、雌しべが先に成熟し、翌日には雄しべが成熟(雌性先熟)して、蜂や蝶などの昆虫が他の株から運んでくる花粉を受け取ります。さらに、受粉前後で形状を変えたりもしているそうです。
童心に帰って、尾瀬ヶ原の植物と昆虫観察の旅に出てみませんか?
サワギキョウとマルハナバチ
トリカブトとマルハナバチ
マルバダケブキとアサギマダラ
シシウドとヒョウモンチョウ
ワレモコウとアオハバチの仲間
ヒツジグサの一日目の花
ヒツジグサとマルハナバチ