冬の間交通規制がかけられ、通ることができなかった国道401号 戸倉~大清水が4月14日から、県道63号・県道260号 戸倉~鳩町峠が4月21日から開通し、2023年の尾瀬シーズンが始まりました。
歴史的大雪だった2022年の冬と比べ、2023年の尾瀬は降雪が少なく雪解けの始まりも早かったので、例年より早く春が訪れました。そこで、ひと足早く雪上に顔を出した高山植物を守るため、至仏山(しぶつさん)のスキールートには「今シーズン滑走不可区域」が指定され、登山道は6月30日まで閉鎖となるなど、大きな制限がかけられています。
尾瀬ヶ原では、例年ゴールデンウィーク頃でも1m程の残雪がありますが、今年は木道のほとんどが雪上に現れていて、既に歩けるようになっています。とは言え、木道にわずかに残る残雪の上を歩いて眺める景色には、グリーンシーズンでは見ることができない“特別感”があります。
そんな“特別感”を体験するには、ガイドを依頼することをおススメします。尾瀬ヶ原では猫又川の上流にある「日本で3番目に太いカラマツ」、尾瀬沼では西岸にある「小沼から臨む燧ケ岳(ひうちがたけ)」などを見に行くこともできます。
この時期は気象が急変して降雪があったり、川を渡るスノーブリッジ、湖面や池塘の氷が不安定だったりすることもしばしばですので、尾瀬をよく知るガイドさんに案内してもらえると安心です。ガイドさんならではのお話を聞いたり、豆知識を教えてもらいながら見る風景は、格別の思い出になるのではないでしょうか。
雪解けの尾瀬ヶ原
日本で3番目に太いカラマツ
尾瀬沼の雪もすっかり溶けて
小沼からの燧ケ岳(ひうちがたけ)