尾瀬入山口に向かう国道401号、水上片品線(県道63号)の冬季交通規制が11月7日から始まり、尾瀬が閉山となりました。
ここからは、本格的な“冬支度”の始まりです。
2021年度の冬季シーズンは「昭和56年豪雪」につぐ大雪に見舞われ、山小屋では煙突の倒壊や窓の雪囲いが壊れるなど、例年では見られないようなトラブルが発生しました。
この経験を踏まえ、今年度の冬支度では通常の窓雪囲いだけでなく、傾斜を付けた柱に板張りをして積雪の圧力を分散するなどの対策を行いました。
尾瀬の河川に掛かる橋では、雪の重さで橋脚が曲がったり壊れたりするのを防ぐために橋桁の板を取り払いますが、環境省が管理する「竜宮沼尻橋」は橋桁が取り外せないことから、三角屋根で雪を落とす「落雪板」が取り付けられました。
豪雪の尾瀬では、こうした新たな雪対策を追加して万全を期しています。
今シーズンは大きなトラブルが発生することなく、春を迎えられますように!
2021年度の大雪により倒壊した元湯山荘の煙突
大雪に備えた雪囲い
橋桁外し
竜宮沼尻橋の積雪を分散するための環境省の落雪板