2023年12月27日
東京電力ホールディングス株式会社

 柏崎刈羽原子力発電所において、IDカード不正使用や核物質防護設備の機能が一部喪失する事案などが発覚しており、地元の皆さまをはじめ、社会の皆さまに、大変なご不安やご心配をおかけしておりますことを、改めて深くお詫び申し上げます。

 同発電所の核物質防護設備の機能一部喪失については、「安全重要度評価※1:赤」が確定し、2021年3月23日の原子力規制委員会において「対応区分※2:第4区分」として取り扱う旨の通知を原子力規制庁より受領しております。

2021年3月23日お知らせ済み

 本日の原子力規制委員会において、当社柏崎刈羽原子力発電所に対する対応区分※2を「第4区分」から「第1区分」に変更することが決定され、原子力規制庁より通知を受領いたしました。
 また、原子炉設置者としての適格性について再度ご確認いただきました。

 当社は、原点である福島第一原子力発電所事故の反省と教訓にもう一度立ち返り、自律的な全員参加型の改善活動を継続し、原子力事業者として地元の皆さま、社会の皆さまからご信頼をいただけるよう取り組んでまいります。

以 上

※1 安全重要度評価:
安全上の重要度は、原子力施設の安全確保に対する劣化程度に応じて「赤」「黄」「白」「緑」に区分される。各区分の定義は以下の通り。

赤:安全確保の機能または性能への影響が大きい水準
黄:安全確保の機能または性能への影響があり、安全裕度の低下が大きい水準
白:安全確保の機能または性能への影響があり、安全裕度の低下は小さいものの、規制関与の下で改善を図るべき水準
緑:安全確保の機能または性能への影響があるが、限定的かつ極めて小さなものであり、事業者の改善措置活動により改善が見込める水準

※2 対応区分:
追加検査に係る対応区分は、検査指摘事項の重要度評価及び安全実績指標の分類に応じて、「第1区分」「第2区分」「第3区分」「第4区分」「第5区分」に分けられる。各区分の定義は以下の通り。

第1区分:各監視領域における活動目的は満足しており、事業者の自律的な改善が見込める状態
第2区分:各監視領域における活動目的は満足しているが、事業者が行う安全活動に軽微な劣化がある状態
第3区分:各監視領域における活動目的は満足しているが、事業者が行う安全活動に中程度の劣化がある状態
第4区分:各監視領域における活動目的は満足しているが、事業者が行う安全活動に長期間にわたるまたは重大な劣化がある状態
第5区分:監視領域における活動目的を満足していないため、プラントの運転が許容されない状態

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