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東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】

平成25年10月23日
東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

 当社福島第一原子力発電所への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

下線部が新規事項

【福島第一原子力発電所】
 1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
 5、6号機 地震発生前より定期検査中

福島第一原子力発電所の汚染水貯留タンクH9西タンクエリアおよびH9タンクエリアについては、10月22日にノッチタンクの水の分析を行い、排出基準を下回っていることを確認後、ノッチタンクの排水を実施。その後の降雨により、H9西タンクエリアおよびH9タンクエリアの堰の水位が上昇し、今後も降雨が続くと予想されたことから、各タンクエリア堰内の四隅の水を採取し分析した結果が排出基準を満たしていることを確認した後、ドレン弁を開操作し、堰内の水を堰外に排水。

<H9西タンクエリア(10月23日午前0時24分ドレン弁開、10月23日午前3時20分閉)>
 セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:13[Bq/L])
 セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17[Bq/L])
 ストロンチウム90 :検出限界値未満(検出限界値:2.3 [Bq/L])
<H9タンクエリア(10月23日午前0時28分ドレン弁開、10月23日午前3時25分閉)>
 セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:13[Bq/L])
 セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17[Bq/L])
 ストロンチウム90 :検出限界値未満(検出限界値:2.3 [Bq/L])

※排出基準:
 ・セシウム134:15 Bq/L未満
 ・セシウム137:25 Bq/L未満
 ・その他のガンマ核種が検出されていないこと(天然核種を除く)
 ・ストロンチウム90:10 Bq/L未満(簡易測定法により計測)
 ・タンク内の水質等を参考に、他の核種も含めて告示濃度基準を満たすこと

10月23日午前2時46分、3号機タービン建屋1階IA・SAエリアに設置した建屋内漏えい警報が発生。3号機のプラントデータ(炉注水流量、燃料プール水温度等)に有意な変動なし。現場状況を確認したところ、タービン建屋大物搬入口等から流入した雨水が漏えい検出器に達して警報が発生したものと判断。当該エリアにはタービン建屋内の滞留水を移送する配管が設置されているが、当該配管からの漏えいがないことを確認。

※10月21日午後1時30分頃、3号機原子炉建屋上部の除染遮へい工事において、南西側構台上で無人重機を移動していたところ、当該無人重機のキャタピラにより敷鉄板(約1.5m×約6m×厚さ 約22mm)が押され、構台から2m程はみ出した。そのため、当該エリアを立ち入り禁止とした。なお、本事象により設備への影響はなし。10月23日午前11時33分、はみ出した敷鉄板を元の位置に戻した。また、当該敷鉄板は、動かないように固定するとともに、敷鉄板に押されてはみ出した手摺は、引き戻し固縛。当該エリアの立ち入り禁止は解除。

※7月2日午後0時48分頃、発電所構内にある一般焼却施設近傍において、仮置き中の段ボール類から発火していることを協力企業作業員が発見。当該作業員が初期消火を行うとともに、当社より午後0時54分に消防署へ通報を実施。午後1時23分、自衛消防隊による消火活動を開始し、消防署の現場確認により、午後1時37分、鎮火を確認。現場を確認したところ、燃えていたのは仮置きされていた段ボール類で、延焼範囲は約4m×約2m、高さは約1m。プラントデータ(炉注水流量、燃料プール水温等)の異常、モニタリングポスト指示値の有意な変動およびケガ人の発生は確認されず。その後の調査結果として、燃えた段ボールは、雨養生が不十分な状態で長期間仮置きしたことから、水分を含んで発酵・発熱しやすく、また、重ね置きしていたこと等により内部で生じた熱が外部に逃げにくい環境であったことから、自然発火した可能性が高いと判断。再発防止対策として、火災発生したエリアおよび周辺の可燃物を撤去。さらに可燃物の撤去は当該可燃物を乾燥させてからフレコンバック(袋状の包材)へ収納、フレコンバックは養生シートで覆い雨水等が掛からないようにした。フレコンバック保管場所は、日常点検として巡視確認することとした。なお、段ボールを仮置きしている類似箇所についても、可燃物を撤去。

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えいを受け、同様の構造のタンクの監視、および詳細な調査を継続実施中。

<最新のパトロール結果>
 10月22日のパトロールにおいて、新たな高線量当量率箇所(β+γ線(70μm線量当量率))は確認されなかった。また、堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。さらに、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、サーモグラフィーによる水位確認(10月21日撮影分の分析結果)によりタンク水位に異常がないことを確認。

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えい、およびB南エリアタンク(B-A5)上部天版部からの滴下を受け、福島第一南放水口付近、福島第一構内排水路、H4エリアタンク周辺および地下水バイパス揚水井No.5~12のサンプリングを継続実施中。

<最新のサンプリング実績>
 10月17日採取分のH4エリア周辺の地下観測孔E-1において、全ベータ放射能およびトリチウムが過去の変動に対して高い値となっている。10月21日採取分の地下観測孔E-1の全ベータ放射能およびトリチウムは、前回と同程度の高い値で推移している。引き続き監視を継続する。なお、その他の地点の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
 10月22日採取分のB排水路内採取地点(B-2)の全ベータは前回(10月21日採取)の5,000Bq/L に対し、59,000Bq/L、B排水路内採取地点(B-3)の全ベータは前回(10月21日採取)の3,800Bq/Lに対し、 21,000Bq/Lと上昇していることを確認。全ベータが上昇した原因は、降雨により排水路周辺の汚れが流入し、B-3の下流に土のうを設置しており溜まり水となっているためと考えており、今後排水溝の清掃を実施。その他の地点の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。引き続き監視を継続する。

※1~4号機タービン建屋東側に観測孔を設置し地下水を採取、分析しており、6月19日、1,2号機間の観測孔において、トリチウムおよびストロンチウムが高い値で検出されたことを公表し監視強化するとともに、1・2号機タービン建屋東側に設置したウェルポイントおよび集水ピット(南)から地下水をくみ上げ中。

<最新の地下水移送実績>
 9月7日からウェルポイントおよび集水ピット(南)地下水を2号機タービン建屋へ移送中。

<サンプリング実績>
 10月21日初めて採取した1~4号機タービン建屋東側の地下水観測孔No.1-12の分析結果について、セシウム134は74 Bq/L、セシウム137は170 Bq/L、全ベータは730 Bq/L、アンチモン125は61 Bq/L、トリチウムは350,000 Bq/Lであることを確認。今後も監視を継続。その他の地点は、前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

※7月1日に地下貯水槽の汚染水は全て移送を終了しているが、拡散防止対策およびサンプリング(地下貯水槽No.1~7のドレン孔水、地下貯水槽No.1~4,6,7の漏えい検知孔水、地下貯水槽観測孔、地下水バイパス調査孔、地下水バイパス揚水井No.1~4、海側観測孔)は継続実施中。

<拡散防止対策>
 地下貯水槽No.1~3の漏えい検知孔内に漏えいした水を仮設地上タンクへ、地下貯水槽No.1、No.2のドレン孔内に漏えいした水を当該地下貯水槽内へ移送する処置を適宜実施中。

<サンプリング実績>
 前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。

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